7月5日のMRO金賞では兵庫から遠征のエイシンニシパが6馬身差で圧勝していたように、近年の金沢の地区交流重賞では兵庫勢の活躍が目立っている。地元金沢勢にとってはちょっと肩身が狭い感じで、ここも兵庫勢が強力だ。
中央準オープンから兵庫に移籍したドリームコンサートは、昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで4着に好走。名古屋に遠征し、1番人気に支持された東海桜花賞では、同じ兵庫のマルトクスパートに惜しくもクビ差及ばず2着だった。今回、重賞勝ち馬が門別時代に北海優駿を勝ったヤマノミラクルだけというメンバーなら実力上位は間違いない。先行争いが激しくなりそうな金沢の1400メートル戦だが、8頭立ての4番枠ということでは、ひとつ内のタツミリュウを先に行かせて楽に2番手をとれそう。高い勝率を誇る柏原誠路調教師にとっても、東海桜花賞で惜しくも逃した厩舎の重賞初勝利の期待がかかる。
笠松のサルバドールハクイにもチャンスはありそう。同じく中央準オープンから笠松に移籍し、今年3月以降、重賞や準重賞の東海クラウンを5戦してすべて3着以内。東海桜花賞では2着のドリームコンサートに3馬身差の3着だった。レースぶりから能力的に差はない。
中央1000万条件から兵庫に移籍し、A2〜A1で5戦4勝2着1回というのがタガノギャラクシー。しかもその園田での5戦はすべて1400メートル戦。重賞初挑戦でも好勝負が期待できそう。
トライアルを制したタツミリュウは2連勝と好調。とはいえ昨年のこのレースでは大きな差をつけられての7着で、そこからの上積みというのもどうだろう。
地元勢で実績上位は、今年の百万石賞で惜しくもジャングルスマイルの2着だったトウショウプライドだが、トライアルでタツミリュウの3着に負けているように、この距離はちょっと短い。
◎4ドリームコンサート
◯2サルバドールハクイ
▲7タガノギャラクシー
△3タツミリュウ
△8トウショウプライド
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中央500万条件から転入したクートネイは、いずれも一方的なレースぶりで3連勝。特にトレノ賞と同じ1300メートルの前走ヴェガ特別は、水の浮く不良馬場だったとはいえ勝ちタイムの1分20秒7は優秀。トレノ賞をそのタイムで走ればレースレコードだし、コースレコードにもコンマ5秒足りないだけ。楽しみな馬が転入してきた。
マウンテンダイヤは、昨年のトレノ賞がエプソムアーロンの2着。1300&1400メートル戦では崩れることがなく、33戦して連対を外したのは、たった2度だけ。その連対を外したひとつが黒船賞JpnIIIだから、地元同士ならまったく崩れることがない。昨年の雪辱を果たしたいところ。
エプソムアーロンはここ5戦でも4勝2着1回と、12歳でもまだまだ元気。とはいえさすがにズブくなってきたのか、今年になってから1300&1400メートルのレースぶりが今ひとつ。昨年ほどの勢いはないと見る。
カッサイは、大井から転入して初戦2着のあとA-4まで7連勝と一気に駆け上がってきた。遠征で重賞初挑戦となった園田FCスプリントは惜しくも2着。今回、園田以上にメンバーが揃った感じはあるが、あっと言わせる場面はありそう。
昨年中央オープンから転入して快進撃を続けたメイショウツチヤマだが、今年4月の二十四万石賞を制したあとは、らしくないレースが続いている。巻き返しに期待したいところ。
◎9クートネイ
◯10マウンテンダイヤ
▲3エプソムアーロン
△2カッサイ
△1メイショウツチヤマ
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テイエムチカラは、3連勝で前走、吉野ヶ里記念ステップの水無月賞を勝利。1番枠からハナを奪うと、3コーナー過ぎで迫ったモエレジュンキンを振り切っての逃げ切り勝ち。その水無月賞、さらに前々走の九千部山賞は、ともに不良馬場だったとはいえ、勝ちタイムの1分27秒4、1分28秒2は、ともに過去の吉野ヶ里記念の勝ちタイムと比較しても遜色のないもの。一気に佐賀1400メートル戦線のトップに立つ可能性はある。
キョウワカイザーは、昨年末の中島記念では1番人気の3歳馬キングプライドに4馬身差をつけての完勝。佐賀の頂点に立った。佐賀記念JpnIIIは6着だったが、それでもハイペースでレースを引っ張り中央馬相手に見せ場をつくった。今回ははがくれ大賞典6着以来4カ月ぶりの実戦に加え、ほとんど実績のない1400メートル戦がどうかだが、実力では抜けているのであっさりという場面もありそう。
マイネルマルシェは、高知から転入初戦となった前走1800メートルの大分川賞では、接戦の前2頭から大差をつけられての3着。今回は、転入2戦目に加え、慣れた1400メートル戦に戻って力を発揮しそう。高知のA-3クラスを快勝という実力なら通用するはず。
もうひとつのステップレース、黒髪山賞は水無月賞に比べてやや低調だった感じで、勝ったのがコパノエクスプレス、4着がカシノタロン。ただカシノタロンは前走の大船山特別を好タイムで9馬身差圧勝という強いレースをしているのがちょっと怖い。
◎10テイエムチカラ
◯5キョウワカイザー
▲9マイネルマルシェ
△8コパノエクスプレス
△1カシノタロン
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日曜日にはサマーチャンピオンJpnIIIトライアルのS1重賞・吉野ヶ里記念が行われるが、こちらは同じ1400mでもA2級馬によるS2重賞。6頭立てとやや寂しい頭数となった。
B級から4連勝でS2重賞も制しているコスモガラサが断然だ。2走前の鶴見岳賞、そして前走のA1・A2戦は、それぞれ重馬場、不良馬場とはいえ、1400メートルの勝ちタイム、1分28秒台、27秒台というのは、翌日に行われる吉野ヶ里記念でもそのまま通用するタイムだ。このメンバーでは力が抜けている。
相手にはエリモブリーズ。近4走はS2重賞やA1・A2特別で2着3着と好走。前走吉野ヶ里記念ステップの黒髪山賞では、勝ったコパノエクスプレスにクビ+クビ差の3着ということでは、吉野ヶ里記念に出走しても恥ずかしい競馬はしないように思われる。
そのほか4頭の近走は、ほとんどが勝ち馬から2秒以上の差をつけられての敗戦だが、ストロベリーランの前2走は勝ち馬または上位馬のレベルが高かった。このメンバーなら2着、3着は狙える。
◎2コスモガラサ
◯5エリモブリーズ
△6ストロベリーラン
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ヒダカソウカップでは1番人気に支持され、1番枠に入って逃げたものの直線で失速して5着に敗れたサンバビーンだが、休み明けの馬体重マイナス10キロに加えて、斤量57キロというさまざまに不利な状況はあった。今回はひと叩きされての休養明け2戦目で、しかも全馬同じ56キロということでは、巻き返してくることは間違いない。
ヒダカソウカップを快勝したのがジュエルクイーン。逃げたサンバビーンを直後の2番手でぴたりとマークし、直線で抜き去っての完勝だった。サンバビーンとの1キロ差が今回はなくなるが、牝馬同士ならここも引き続き期待できそう。
タイムビヨンドは、昨年の北海道三冠で牝馬ながら3、2、2着と善戦。さらに遠征したダービーグランプリでも7番人気ながら2着と健闘した。ヒダカソウカップでも1馬身差2着に食い下がっているだけに、上記2頭とも実力的に差はなさそう。距離適性的にもグランダム・ジャパンのタイトルを目指してもおもしろそうだ。
フィーリンググーは、ヒダカソウカップこそ6着だったが、南関東のB級上位で連勝していたという実力は侮れない。
ヒダカソウカップ3、4着だったリノワール、ステファニーランも牝馬同士なら再びチャンスはありそう。
◎3サンバビーン
◯6ジュエルクイーン
▲5タイムビヨンド
△9フィーリンググー
△4ステファニーラン
△7リノワール
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