中央500万条件から転入したクートネイは、いずれも一方的なレースぶりで3連勝。特にトレノ賞と同じ1300メートルの前走ヴェガ特別は、水の浮く不良馬場だったとはいえ勝ちタイムの1分20秒7は優秀。トレノ賞をそのタイムで走ればレースレコードだし、コースレコードにもコンマ5秒足りないだけ。楽しみな馬が転入してきた。
マウンテンダイヤは、昨年のトレノ賞がエプソムアーロンの2着。1300&1400メートル戦では崩れることがなく、33戦して連対を外したのは、たった2度だけ。その連対を外したひとつが黒船賞JpnIIIだから、地元同士ならまったく崩れることがない。昨年の雪辱を果たしたいところ。
エプソムアーロンはここ5戦でも4勝2着1回と、12歳でもまだまだ元気。とはいえさすがにズブくなってきたのか、今年になってから1300&1400メートルのレースぶりが今ひとつ。昨年ほどの勢いはないと見る。
カッサイは、大井から転入して初戦2着のあとA-4まで7連勝と一気に駆け上がってきた。遠征で重賞初挑戦となった園田FCスプリントは惜しくも2着。今回、園田以上にメンバーが揃った感じはあるが、あっと言わせる場面はありそう。
昨年中央オープンから転入して快進撃を続けたメイショウツチヤマだが、今年4月の二十四万石賞を制したあとは、らしくないレースが続いている。巻き返しに期待したいところ。
◎9クートネイ
◯10マウンテンダイヤ
▲3エプソムアーロン
△2カッサイ
△1メイショウツチヤマ
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テイエムチカラは、3連勝で前走、吉野ヶ里記念ステップの水無月賞を勝利。1番枠からハナを奪うと、3コーナー過ぎで迫ったモエレジュンキンを振り切っての逃げ切り勝ち。その水無月賞、さらに前々走の九千部山賞は、ともに不良馬場だったとはいえ、勝ちタイムの1分27秒4、1分28秒2は、ともに過去の吉野ヶ里記念の勝ちタイムと比較しても遜色のないもの。一気に佐賀1400メートル戦線のトップに立つ可能性はある。
キョウワカイザーは、昨年末の中島記念では1番人気の3歳馬キングプライドに4馬身差をつけての完勝。佐賀の頂点に立った。佐賀記念JpnIIIは6着だったが、それでもハイペースでレースを引っ張り中央馬相手に見せ場をつくった。今回ははがくれ大賞典6着以来4カ月ぶりの実戦に加え、ほとんど実績のない1400メートル戦がどうかだが、実力では抜けているのであっさりという場面もありそう。
マイネルマルシェは、高知から転入初戦となった前走1800メートルの大分川賞では、接戦の前2頭から大差をつけられての3着。今回は、転入2戦目に加え、慣れた1400メートル戦に戻って力を発揮しそう。高知のA-3クラスを快勝という実力なら通用するはず。
もうひとつのステップレース、黒髪山賞は水無月賞に比べてやや低調だった感じで、勝ったのがコパノエクスプレス、4着がカシノタロン。ただカシノタロンは前走の大船山特別を好タイムで9馬身差圧勝という強いレースをしているのがちょっと怖い。
◎10テイエムチカラ
◯5キョウワカイザー
▲9マイネルマルシェ
△8コパノエクスプレス
△1カシノタロン
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