岩手ダービーダイヤモンドカップで4着以下だった馬が6頭いて、"残念ダービー"という様相のこのレースだが、距離短縮の1400メートルがポイントになりそう。
ここは岩手ダービー組ではなく、北海道の一冠目北斗盃を使ってから転入してきたトドイワガーデンに期待する。北海道での2歳時は、フレッシュチャレンジを制して、オープンを2勝したという実力。北斗盃10着は初めての1600メートルということもあったかもしれない。転入初戦の盛岡1000メートル戦の勝ちタイムが59秒8で、翌週に行われた早池峰スーパースプリントの勝ちタイム59秒1との比較でも、この時期の3歳馬としてはかなりの好タイム。一度マイル戦を経験しての1400メートルなら圧勝まであるかもしれない。
チャイヨーは3番人気と期待された岩手ダービーでは10着に沈んだが、初めての2000メートルでハナを叩いてというのでは厳しかった。圧勝したエンパイアペガサスが5番手あたりからの追走で、先行勢は総崩れだった。今回は距離短縮で岩手ダービーの上位馬が抜けたメンバーなら勝負になる。岩手ダービーで2000メートルを走った反動は心配だが、あとはトドイワガーデンとの力関係がどうか。
リュウノファンタジは、スプリングカップ4着、やまびこ賞3着、芝のはまなす賞でも2着と好走していたが、岩手ダービーでは8着だった。ただ岩手ダービーは勝ったエンパイアペガサスの圧勝で、2着以下は距離もあってほとんどの馬がバタバタで着順は参考にならない。ここで巻き返す可能性は十分。
船橋から転入して岩手ダービー4着だったノーノーイエース、3歳C級だが2連勝中のウインアイフォースらも連下には押さえておきたい。
◎8トドイワガーデン
○5チャイヨー
▲1リュウノファンタジ
△9ノーノーイエース
△7ウインアイフォース
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この開催では吉野ケ里記念ステップ(1着馬に優先出走権)としてA級馬による1400メートルのS2重賞が2レース組まれている。水無月賞には9頭の登録があったものの出走は7頭で、A2級から挑戦のテイエムチカラ以外の6頭はA1格付け。そして翌26日の黒髪山賞はA2級馬による争いとなっている。
格付けはA2でも、やはりテイエムチカラが強そうだ。中央500万下から転入して1400メートル戦のみを使われ9戦7勝。前走は外枠からでもすんなりハナを奪って、最後は2着3着馬に差を詰められたもののまだまだ余裕があった。今回は最内枠に入って、ここもすんなりハナならあっさりという場面もありそうだ。
相手はモエレジュンキン。九千部山賞ではテイエムチカラの3着だったが、続く前走の多良岳特別は1番人気にこたえて完勝。不良馬場とはいえ勝ちタイムの1分27秒0は、テイエムチカラの持ちタイムを上回る。好調持続なら逆転もあるかもしれない。
コウユーヒーローは、昨年後半に九州大賞典2着、中島記念3着とS1重賞で好走するなど実績では最上位。佐賀転入初戦に1400メートルのS2重賞を勝っているが、今回は久々の1400メートル戦でどうか。
中央から転入2戦目のイタリアンネオは変わり身に期待。
◎1テイエムチカラ
○6モエレジュンキン
▲5コウユーヒーロー
△2イタリアンネオ
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