ワットロンクンの前走栗駒賞は、1番人気に支持され2番手から3コーナー過ぎで先頭に立ってという完璧な競馬に思えたが、最後方から位置取りを上げてきていた10番人気のスフィンクスに出し抜けをくらった形で差し切られた。鞍上の村上忍騎手はゴール前で交わされるところで、「え?外から来たのは何?」という感じでそっちのほうを見る感じだった。今シーズン、南部杯JpnIを別とすれば1400~1600メートルでは4戦3勝2着1回。雪辱のかかる一戦。
一発ありそうなのが、北海道から転厩初戦のビッグバンドジャズ。11番人気、高知から別府真衣騎手が呼ばれて臨んだ道営記念は、4コーナーでもほとんど最後方という位置から追い込んで3着に入り、あっと驚かせた。その前走のA1特別戦でも3着だったように上昇気配ではあった。その実力でこのメンバーなら十分勝負になる。
今シーズン途中で北海道から転入したのがエアカーネリアン。岩手ではここまでA1特別や重賞で6戦3勝2着1回という成績。前走絆カップは6着だったが、勝ったナムラタイタンや4着のラブバレットなど全国区で活躍するメンバー相手での結果。メンバーがかなり楽になったここなら上位を狙える。
エーシンシャラクは笠松から転入して8戦して3着を外したのが芝の桂樹杯だけ。ただ勝ち切れないレースも多く、ここでも上位に食い込めるかどうか。
スフィンクスは前走栗駒賞での勝利が、たまたまハマっただけだったのかどうなのか。ただ水沢へのコース替わりでの激走だったということでは今回も軽くは扱えない。
笠松の重賞や準重賞で上位争いをしていた実力のドリームカトラスにも注目。
◎5ワットロンクン
◯11ビッグバンドジャズ
▲7エアカーネリアン
△8エーシンシャラク
△6スフィンクス
△1ドリームカトラス
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B級馬による1800メートルのS2重賞で、この開催のB級戦は、翌20日に1400メートルの師走賞もS2重賞として行われる。
ダイリンザンは、飛燕賞勝利のあと8カ月ぶりの復帰初戦となった前走サフラン賞では、3コーナー過ぎで先頭に立つとそのまま後続を寄せ付けずの楽勝。ところがその後に禁止薬物(カフェイン)が検出されて失格となっていた。ここはあらためての復帰戦。前走のレースぶりからもこのクラスでは実力的に抜けている。
マイネルヘルックは中央未勝利から転入し、4戦して2着が3回。初戦の耶馬溪賞の勝ち馬ミスタージャックはその後すでにA級戦を勝っており、前走の勝ち馬サンライズベーダーは中央3勝からの転入馬で、戦ってきた相手が悪かった。ここはダイリンザンと3歳馬同士の争いとなりそう。
ビービーアックスは門別からの転入初戦。中央在籍時の2013年10月以来2年以上勝ち星から遠ざかっているとはいえ、北海道ではA1特別で3着が2回あった。その実力ならここでも即通用しそう。
前走B-3組の一般戦で佐賀初勝利を挙げたミッキーバルーン、2走前のB-2組特別で2着があるリッカタキシードらは、上記3頭にどこまで食い下がれるか。
◎2ダイリンザン
◯4マイネルヘルック
▲5ビービーアックス
△10ミッキーバルーン
△6リッカタキシード
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