過去5年で馬券にからんでいる地方馬は、2010年1着、2011年2着のテイエムヨカドーのみ。地方馬はなかなかに苦戦しているが、今年は地元から期待馬が現れた。
といっても、中央に在籍していればこのレースには出走資格のない準オープンクラスから佐賀への転入馬。初戦のS2重賞・大村湾賞を快勝したコウユーヒーローだ。5月にはダート1800メートルの準オープンで、57キロを背負って勝ち馬からコンマ9秒差の5着という成績があり、このメンバーに入れば実力は抜けている。
ちなみにテイエムヨカドーも中央所属としては霧島賞では2着までだったが、1000万条件を勝ったあと船橋に転厩しての霧島賞制覇だった。
相手筆頭は連覇を狙うテイエムゲッタドン。昨年の霧島賞を勝ったことで準オープン格付けとなったが、今年4歳夏前の格付けで1000万条件に降級して出走可能となった。近走の成績でコウユーヒーローに対抗しうるのはこの馬だけ。
トライアルのえびの特別を勝って臨むのがカシノランナウェイ。霧島賞は、一昨年、昨年ともに3着だが、前走のえびの特別は不良馬場とはいえ1分26秒2はかなりの好タイム。サマーチャンピオンJpnIIIでも1分26秒台の決着はあり、1400メートルで行われるようになった2001年以降の吉野ヶ里記念では1分26秒台は一度も出たことがない。荒尾廃止後、佐賀開催となった過去3回の霧島賞の最速タイムは、2012年テイエムハエンカゼの1分26秒8だが、さすがに今年の上記2頭は例年以上のレベルだろう。
カシノエルフは、霧島賞では2着、2着、5着ときて、今年が4度目の挑戦。ただ昨年5着のあとは、1000万条件で9着が最高という成績だけに勝ち負けまでは厳しい。
中央の3歳馬では今年2月にたんぽぽ賞を制しているクリノヤクマンが馬券圏内まであるかどうか。
◎8コウユーヒーロー
◯10テイエムゲッタドン
▲9カシノランナウェイ
△7カシノエルフ
△3クリノヤクマン
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