
この開催では上級馬の出馬申込みが少なかったのか、A1級馬の出走はA2級馬と混合となっての1400メートルのS2重賞のこのレースだけ。それゆえか近走で1750/1800メートル戦を使われてきた馬が目立つメンバー。
マイネルパルフェはここしばらく1750メートル以上のS2重賞を中心に使われているが、昨年の吉野ヶ里記念で差のない3着という実績があり、今年1月にも1400メートルのA1・A2の有明特別を勝っていた。今回はそれ以来の1400メートル戦となるが、この距離は決して合わないというわけではなく、実力は一枚上と見る。
強敵となりそうなのがケージーヨシツネ。中央準オープンで惨敗が続いて状態的にどうかと思われての転入だったが、1400メートルのS2重賞を2連勝。佐賀の環境がよほど合っているのだろう。
コパノエクスプレスは、昨年末の中島記念こそ2着と大健闘だったが、S1重賞ではやや苦戦。A1・A2混合のS2重賞なら常に上位争いの実力があり、1400メートルから2000メートルまで距離を問わずこなせる。
セイリオスはこのクラスで常に善戦も、なかなか勝ち切れず。経験の少ない1400メートル戦だけにあまり強気にはなれない。
逆にむしろ1400メートルならクリーンが浮上。とはいえクラス的には入着争いまで。
マグメルは中央1000万条件で頭打ちとなって障害も使われての転入初戦。昨年9月までは、芝ではあるものの掲示板内があり、佐賀のダートとこの距離が合うかどうか。
◎4マイネルパルフェ
○10ケージーヨシツネ
▲7コパノエクスプレス
△3セイリオス
△9クリーン
△5マグメル
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岩手ダービーダイヤモンドカップを回避したスペクトルがここに出てきた。5月3日のやまびこ賞では2着トーホクライデンに大差をつけて圧勝。1400メートルへの距離短縮や、他の牡馬より1キロ重い別定57キロなど不安材料はあるものの、力の違いで押し切ると見る。ロールボヌールが屈腱炎で長期休養という残念なニュースがあったばかりで、岩手のこの世代はひとまずこの馬に期待がかかる。
トーホクライデンはいまだ1勝のみだが、重賞では2着3回、3着1回。ロールボヌールやスペクトルに差をつけられて負けているとはいえ、崩れたのは芝のはまなす賞だけ。安定した成績から馬券の対象としては外せない存在。
ヴァイキングは岩手デビューで2戦して勝てなかったものの、門別で未勝利戦を勝つと、大井で3歳の下級条件とはいえ2勝を挙げて、さらに移籍した笠松では重賞を1戦(4着)して岩手に戻ってきた。さまざまな条件で揉まれて力をつけていることは間違いない。
ツクバグランディーは中央未勝利から転入して3歳の条件戦で6戦4勝2着2回。いきなり重賞のこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
グランダム・ジャパン3歳シーズンで総合2位となったホレミンサイヤは、牡馬との対戦であらためて実力が問われるところ。
◎10スペクトル
○5トーホクライデン
▲7ヴァイキング
△8ツクバグランディー
△3ホレミンサイヤ
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