2歳重賞の金の鞍賞が休止となっていた時期もあった高知だが、それが復活し、2歳、3歳戦が充実してきた。馬券の売上が回復してきているのにともない、賞金も上昇傾向にあり、所属馬の層も確実に厚くなってきている。
3日前の園田・のじぎく賞でも2着に好走するなど、遠征で確実に結果を残しているクロスオーバーはさすがに不在となったが、土佐春花賞でもそのクロスオーバーに3馬身差をつけて制しているニシノマリーナの中心はゆるがない。古馬格付けとなって初のB級戦は惨敗を喫したが、前走B-2戦では後続を引き付けて逃げ、3コーナーから徐々に後続を離すと直線は独走。B級相手でこの競馬は、同世代同士なら力が抜けている。
ニシケンメイピンは、金の鞍賞、土佐春花賞ともに5着と、この世代ではそれほど目立った存在ではなかったものの、ここに来て3連勝で古馬C1特別まで制した。その連勝はいずれも完勝という内容で、湿った馬場とはいえ1400メートルで1分31~32秒台の優秀なタイムをコンスタントにマーク。ニシノマリーナを慌てさせる場面があるとすればこの馬。
マルチヴィグラスは、金の鞍賞が2着で、土佐春花賞は4着。しかも門別でのデビューから20戦して一度も掲示板を外していないという堅実ぶり。ここ3戦のC1戦はいずれも勝ち馬とは僅差で、確実に力をつけている。
土佐春花賞3着で前走C2戦を勝ったマルチドラゴン、古馬C1戦でも通用しそうな走りを見せているアベニンレジーナあたりも連下争にからんでくる可能性はある。
◎10ニシノマリーナ
○8ニシケンメイピン
▲3マルチヴィグラス
△9マルチドラゴン
△12アベニンレジーナ
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ターントゥタイドは盛岡芝で4戦3勝。唯一の敗戦となったジュニアグランプリは、勝ち馬があのプレイアンドリアル。そのときの2着馬ライズラインも今回不在。冬の水沢開催以降、勝ちきれないレースが続いていたが、得意の盛岡芝に戻れば、負けられないところ。
コスモリリパットは中央から転入して、いずれも楽なレースで3連勝。前走盛岡の1600m戦も、3番手追走から直線を向いて逃げ馬をとらえにかかったときはすでに3番手以下ははるか後方で、そのまま楽に抜け出した。中央時は芝のみを使われていただけに、盛岡の芝でさらに能力を発揮する可能性も考えられる。
ジャイアントスターのここまでの2勝は盛岡の芝。その後はダートで見事に好走と凡走を一走おきに繰り返しているが、久々に待望の芝で期待がかかる。
フラッシュモブは、早くもこれが28戦目。岩手移籍後の3戦とも重賞で上位入着を果たしており、初めての芝で後方から追い込む切れ味を生かせるかどうか。
リュウノテイオーは南関東から戻っての初戦。南関東では結果を残せなかったが、この馬も盛岡芝では4戦2勝、2着1回で、巻き返しに期待がかかる。
中央から転入して4勝を挙げているインフラレッドレイも、盛岡の芝でさらに力を発揮するかもしれない。
◎6ターントゥタイド
○4コスモリリパット
▲10ジャイアントスター
△8フラッシュモブ
△3リュウノテイオー
△2インフラレッドレイ
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