エーデルワイス賞JpnIIIのあとに地元で使えるレースがないということで新設されたのであろう、2歳牝馬によるブロッサムカップ。エーデルワイス賞からは、12番人気ながら2着に好走したラブミーブルーをはじめ5頭が出走してきた。
やはりそのラブミーブルーのレースぶりは際立っていた。断然人気フクノドリームに勝負を挑んでいった2番人気のノットオーソリティは直線で失速したが、4コーナーでそのノットオーソリティと併走するような位置にいたのがラブミーブルー。それでいて3着に2馬身差をつけての2着は大健闘。振り返ってみれば、デビュー2戦目が栄冠賞、リリーカップではクリノエリザベスと、フローラルカップではノットオーソリティと、対戦してきた相手がこの世代を代表する馬ばかりだった。前走の反動がなければ、そのスピードは最上位。
リンノフォーマリアは、惨敗したのは1700メートル戦のみで、1200メートルなら崩れていない。前走サッポロクラシックカップも好走といえる3着だった。
ビービーキャンディはリリーカップで2着があり、エーデルワイス賞は6着だったが、まだここまでキャリア3戦。上積みがあれば勝利のチャンスも。
ワンダフルタイムは前走出走取消だが、その前の2歳オープン戦では重馬場とはいえ好タイムでの勝利。ちなみにここまで4頭のうち3頭がサウスヴィグラス産駒と、やはり短距離での能力は高い。
オープンからウィナーズチャレンジを連勝のトチノタイヨー、ここ3戦で3連対と調子を上げているゴールドランチャン、シーズン最初のスーパーフレッシュチャレンジを勝って以来久々をひと叩きしたアイアンガールらも能力は高そう。
◎8ラブミーブルー
○13リンノフォーマリア
▲9ビービーキャンディ
△6ワンダフルタイム
△2トチノタイヨー
△10ゴールドランチャン
△1アイアンガール
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今回はニシキウンカイのみが700キロで、ほかは全馬690キロと格付けも拮抗している混戦。
カネサマドカは前哨戦の紅バラ賞を1番人気で4着に負けたとはいえ、障害5番手から勝ったベニコマとともに前に迫った。前走B2級1組戦でも、勝った7歳のヒマワリカツヒメは別として、2~6着の4歳馬はほとんど差がなかった。障害のタイミングひとつで逆転は可能だ。
フレグランスも紅バラ賞3着のあと、前走B3級3組を圧勝してきて上昇ムード。
キュートエンジェルは、カネサマドカと同じ前2走で接戦。実力に差はない。
ベニコマは、紅バラ賞は見事に勝ったが、その後の2戦はやや下降気味。今回は狙い下げた。
マゴコロもクラス的にカネサマドカと差がない。これまでに出走した重賞2戦、黒ユリ賞2着、ばんえいオークス3着と好走しているだけに、大一番で大駆けの可能性はある。
ヒノデイチゴヒメは近走大きく崩れることがほとんどなく、前走B3級完勝の勢いがありそう。
◎5カネサマドカ
◯6フレグランス
▲10キュートエンジェル
△2ベニコマ
△8マゴコロ
△9ヒノデイチゴヒメ
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昨年のこのレースを制して以降でも、3着を外したのがJpnIIIの佐賀記念だけというデュナメスの安定感が抜群だ。地元同士では能力断然。
マイウエイは勝ち切れないレースが続いているが、前々走がエスワンプリンスに1馬身差の2着で、前走がその後にJBCスプリントJpnIに出走した快速馬ギオンゴールドにやはり1馬身差の2着。佐賀では1400メートルを中心に使われているだけに距離がどうかだが、それを克服できれば一発の可能性はある。
ジェットヴォイスは中央1000万下から転入して1、4、2着。前走2000メートル戦でデュナメスに1馬身半差の2着は、ここに向けて絶好のステップ。
ここ3年のこのレースで2着、3着、2着のタニノウィンザー、一時はデュナメスと佐賀のトップを争っていたレイズミーアップ、10歳ながら一昨年の覇者であるメイホウホップらは、いずれも近走が冴えないが、長丁場のここで復活の走りを見せるという可能性は捨てきれない。
◎4デュナメス
◯2マイウエイ
▲1ジェットヴォイス
△5タニノウィンザー
△6レイズミーアップ
△9メイホウホップ
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北海道2歳優駿をハッピースプリントで制したばかりの田中淳司厩舎の2頭が強力だ。シャイニングサヤカは、ノースクイーンカップではクラキンコ、ショウリダバンザイとの接戦でタイム差なしの3着があり、ビューチフル・ドリーマーカップではその2頭を負かしたばかりか、ダートグレード勝ちのあるアスカリーブルもしりぞけてレコード勝ち。その力は本物だ。
迎え撃つのはエバーオンワード。中央から転入後2連勝中。前走盛岡1800メートル戦でも4番手追走から3コーナーで仕掛けると楽な手ごたえのまま先頭に立ち、直線後続を寄せつけず。中央準オープンという格付から、ここでも能力上位は間違いない。
ジョーモルデューは、昨年末から今年の年明けに岩手に在籍し、桐花賞3着、トウケイニセイ記念5着。今シーズンはコスモバルク記念で2着があり、前走はレコード決着の瑞穂賞で勝ち馬から4馬身ほどの差で6着。しばらく勝ち星から遠ざかっているとはいえ、道営の重賞レベルで上位を争える実力は間違いない。ただ盛岡のマイル戦はこの馬にはちょっと忙しいかもという不安はある。
ミキノウインクは大井から転入して5戦4勝。とはいえ牝馬同士のレースや、A級一組といってもやや格下が相手で、このメンバーに入ってどこまでやれるか。
盛岡マイルのすずらん賞を勝っているコスモフィナンシェ、青藍賞2着のドリームクラフトらにも上位に食い込む可能性は十分。
◎12シャイニングサヤカ
◯8エバーオンワード
▲10ジョーモルデュー
△11ミキノウインク
△1コスモフィナンシェ
△7ドリームクラフト
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上から2つ目のクラスの馬たちによって争われるA1・A2混合の重賞。
シゲルサクランボは中央500万から転入して2着のあと2連勝。前走はB-1戦だったが、好スタートから一旦3番手に控え、3コーナー過ぎで先頭に立つと最後は流すようなゴールで2着に4馬身差。最後まで追われていれば大差がついていたのではないか。中央時代もダート1800メートルを中心に使われていただけに、このクラスに入っても通用するはず。
ハタノアブソルートは大井から転入後7戦して6戦で3着以内という成績。3走前、1750メートルの大村湾賞では、単独で逃げていたエーティーランボーを3コーナー過ぎでとらえて勝利。この距離もこなせる。
エーティーランボーは、前走池田湖賞は後続を寄せつけず圧巻の逃げ切り勝ち。ただ1750メートルの大村湾賞ではハタノアブソルートの2着に負けており、また中央時は1400メートル以下のみを使われていたというのは不安材料。2カ月ぶりの実戦ということもあって狙いを下げた。
キャプテンマジンは前々走のA1特別で惜しい2着。佐賀ではまだ勝利を挙げていないものの崩れてもいない。ここでも上位を狙える。
前々走五ケ瀬川賞2着のプリンストロイア、船橋から転入初戦のオヤビンらにも上位食い込みの可能性。
◎1シゲルサクランボ
◯8ハタノアブソルート
▲6エーティーランボー
△9キャプテンマジン
△11プリンストロイア
△10オヤビン
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