重賞勝ち馬がヒカルジョディーとアスペクトしかいないというメンバーなら、中央準オープンから転入2戦目となるスーブルソーで十分勝負になるのではないか。前走転入初戦のA級一組戦は、中団追走からほとんど持ったままで先頭をとらえ、直線追い出されると一瞬にして突き抜けるという強い内容。6歳ながらここまで16戦とキャリアも浅く、上積みがあれば岩手で重賞上位の常連になる可能性もある。
重賞で確実に上位争いの安定株はヒカルジョディー。昨年秋はやや落ち込んだが、休養明け2戦目の前走赤松杯では、勝ったコンプリートから2馬身ほどの差で3着と好走を見せた。昨年1月のトウケイニセイ記念以来の重賞2勝目を狙う。
スズヨシーズンは、転入初戦の1400メートルのオープンを圧勝して、前走赤松杯は5着。3着のヒカルジョディーとはアタマ+半馬身差。実力的に差はなさそうだが、中央での障害戦を別とすれば、1800メートルは南関東の下級戦で走って以来2年以上ぶり。その距離をこなせればチャンスはある。
5月13日のA級一組戦で接戦を演じたザドライブとシルクドルフィン、名古屋の下級条件から岩手のB級まで連勝中のコスモフィナンシェらが、いきなり重賞で通用するかどうか。
◎11スーブルソー
◯6ヒカルジョディー
▲8スズヨシーズン
△10ザドライブ
△3シルクドルフィン
△4コスモフィナンシェ
B級重賞な上に、近走で勝ち負けにからんでいる馬がわずかで、正直、どう予想していいのやらというメンバー構成。
そんな中では、4走前から2走前に3戦連続連対しているアリューバニヤンの成績が目立つ。前走で惨敗しているのは気になるが、3走前、2走前でともに2馬身半差で2着に敗れた時の勝ち馬コパノモーニングは、B級特別で3連勝している実力。近走でこのクラスで上位争いしているのはこのアリューバニヤンだけ。
カシノペンダントは、昨年後半から今年3月まではB2級特別を何度か走って4着が最高という成績だったが、前走佐賀皐月賞で3着。ここに来て上昇気配は見える。
8カ月ぶりで4歳初戦となるエイブルトップガンは仕上がり次第。3歳時にB2級特別を勝っているだけに、成長があれば、このメンバーならあっさり勝ってもおかしくない。
タイセイスナイパーは、中央未勝利から転入して、佐賀でも4戦して4着が最高という成績だが、大敗という着差でもなく、B級でもやや格落ちの今回のメンバーなら馬券にからんでくるかもしれない。
◎1アリューバニヤン
◯11カシノペンダント
▲3エイブルトップガン
△6タイセイスナイパー