中央から転入して4連勝中のマイネルルビウスがまだ底を見せていない。持ちタイム的にはフレアリングメテオより1秒以上劣っているが、前走は後続との脚色を測りながら、何度か気合を入れられただけでの楽勝。1秒程度タイムを詰めるのは可能と見る。
フレアリングメテオはこれまで重賞では勝ちきれないレースが続いているが、それでも笠松や名古屋の重賞で入着している経験は大きい。対抗評価だがあっさりの場面も考えられる。
マイネルリボーンは昨年秋に中央から転入し、3着を外さない堅実な成績を残してきた。前走、金沢では初めて4着となったが、これは中央との条件交流で、地元馬では最先着。評価を落とすことにはならない。
7番人気で金沢ヤングチャンピオンを制したミカワジェイドだが、冬季休催が明けてからは3戦して勝ち星なし。とはいえ前走ではフレアリングメテオと直線叩き合ってクビ差の2着。地元の同世代同士では力上位。
マツノファインは昨年の重賞2戦では離されての敗戦だったが、3歳になってから力をつけている。前走ではフレアリングメテオ、ミカワジェイドの一騎打ちからはやや離されたものの、このクラスでも好走までは可能。
◎3マイネルルビウス
○5フレアリングメテオ
▲2マイネルリボーン
△8ミカワジェイド
△6マツノファイン
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出走9頭中、JRAから転入して2戦目となる馬が5頭。その中では、岩手初戦となった4月13日のオープン(奥州はっとレース)で6馬身差圧勝のスズヨシーズンのレースぶりが印象的だった。前が競り合ってハイペースになったとはいえ、最後方を追走し向正面からのロングスパートで、直線後続を突き放した。南関東B級から、中央では障害のみ5戦していずれも惨敗。中央では平地のレースに出走しないまま岩手に転入というちょっと変わった経歴。南関東時代もやはり後方からレースをしていた馬で、今後どんなレースを見せてくれるのか楽しみなところ。
ドリームクラフトも、3月31日のA級一組戦で縦長の後方を進むと、直線先に抜け出していた1番人気のトーホクキングを楽な手ごたえのままとらえた。こちらは中央1000万下からの転入。
そのドリームクラフトには交わされたものの、トーホクキングはみずから前をとらえに行ってのもの。前走のA級一組戦は3着だったが、勝ったのが中央オープンの実績があったバトルドンジョン、2着が昨年度の岩手年度代表馬ロッソコルサなら、今回は相手がだいぶ楽になった。
ヒカルジョディーは、奥州はっとレースで1番人気に支持され、4コーナーで先頭に立つ勝ちパターンだったが、直線でスズヨシーズンに交わされた。展開的にはトーホクキング同様に損な役回りだった。特別として行われた昨年からのこのレース連覇がかかる。
スーパーワシントンは、トウケイニセイ記念で6番人気で2着。それまで重賞では1400メートル以下で好走していたこともあり、一線級相手にこの距離は少し長いかもしれない。今回も展開次第の面はある。
◎4スズヨシーズン
◯8ドリームクラフト
▲6トーホクキング
△5ヒカルジョディー
△3スーパーワシントン
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3歳1冠目の北斗盃は、毎年のことだが、北海道にとどまってこれが3歳初戦となる馬や、南関東から戻ってききた馬などさまざまで、力関係の比較が難しい。
2歳時の重賞戦線を賑わした、ミータロー、シーギリヤガール、クラグオーが実績的に上位だが、1200メートルという距離ではミータローとシーギリヤガールにアドバンテージがありそう。
ミータローは、デビューから2連勝したあとは勝ち星が遠ざかっているものの、中央の芝と浦和・ニューイヤーカップ以外は勝ち馬からそれほど離されず好走を見せている。南関東でも順調に使われてきて、そこで鍛えられた上積みを考えればチャンスは十分。
シーギリヤガールは、1番人気に支持されたエーデルワイス賞JpnIIIで惨敗して以降いいところがない。とはいえ、中山のクリスマスローズSは着順こそ9着だが勝ち馬とはコンマ6秒差、ユングフラウ賞の6着は激しい先行争いに巻き込まれてのもの、浦和・桜花賞は距離が原因と考えれば、1200メートルのここで再びという可能性は十分考えられる。
クラグオーは、前々走の川崎でも強い勝ち方を見せた。血統的に力をつけてくるのはおそらくこれからで、成長力ということでは前記2頭よりも確実に上だが、距離的なことを考えると、狙いは2冠目の北海優駿以降か。
リンノナイナーズは1200メートル以下で2戦2勝だが、2歳時の7月以来の出走がどうか。
シキセイセイは、福山2戦2勝で戻ってきた。ここまで5戦してオール連対だが、一線級の相手との対戦がないのが気になるところ。ここは力試し。
フジノジャガーは、2歳時にはJRA認定競走は勝てず、一般戦で2勝。冬休みを挟んで力をつけていれば。
◎4ミータロー
◯11シーギリヤガール
▲6クラグオー
△1リンノナイナーズ
△5シキセイセキ
△8フジノジャガー
金沢のシーズン最初の古馬重賞スプリングカップが大雨と強風のため中止となり、そこから金沢のツートップがスライドする形で遠征してきた。
ナムラダイキチは、もはやダートグレードで勝ち負けというレベルで、ここは通過点。金沢所属馬はまだダートグレードを勝ったことがないが、今年はぜひその悲願を現実のものとしてほしいところ。
このレース連覇がかかるのがジャングルスマイル。地元重賞では何度かナムラダイキチを負かしているが、昨年後半あたりからはやや力差がはっきりしてきたかなという印象。とはいえ昨年勝っているコースだけに、ナムラダイキチを苦しめるシーンもあるかもしれない。
東海勢では、東海ゴールドカップ2着、梅見月杯3着と重賞で好走しているトーホウカイザーが金沢2強に食らいついていけるかどうか。
そのほかの東海勢は格下で、南関東のオープンクラスではちょっと力が足りないマイネルファルケ、サイレントスタメンが、このメンバーに入れば上位を狙えそう。
◎ナムラダイキチ
○ジャングルスマイル
▲トーホウカイザー
△マイネルファルケ
△サイレントスタメン
フルゲート12頭中9頭の前走がはがくれ大賞典で、しかも上位4着までが出走して再戦というメンバー構成。そのはがくれ大賞典は、直線でデュナメスとレイズミーアップの一騎打ちとなり、同着という結果。向正面で先頭に立ったデュナメスが主導権を握り、直線でも劣勢だったレイズミーアップがゴールでようやく並びかけたというレース内容。1番人気のレイズミーアップにとっては、向正面の勝負どころで前に外に馬がいてデュナメスをとらえにいけずという展開的なことがあってのもの。それでもしぶとく同着に持ち込んだ実力はやはり上。同着でつなげた連勝をさらに伸ばす。
再転入後のレイズミーアップに唯一先着しているのがデュナメス。重賞ではなかなか勝ちきれない結果が多いが、しかし前走の内容からもそれほど差はない。
キャプテンマジンは、はがくれ大賞典では2番人気に支持されたものの、同着の2頭からはやや離されての3着。今回が転入4戦目。佐賀の馬場や流れに慣れてくれば、中央準オープンの実力だけに、2頭に迫る可能性はある。
別路線組のキンバーライトは、距離が課題になるが、転入初戦の前々走が7馬身差の圧勝だっただけに、さらに変り身があれば。
荒尾時代は2000メートルで無敵だったタニノウィンザーも3着争いなら見限れない。
◎レイズミーアップ
○デュナメス
▲キャプテンマジン
△キンバーライト
△タニノウィンザー