高知から遠征の2頭が強そうだ。マチカネニホンバレは、09年にエルムステークスGIIIを制し、その後もダートオープンで常に上位争いの活躍。1年以上のブランクがあって南関東で復帰し、2戦目の報知オールスターカップは4コーナーで先頭に立ちかけて見せ場をつくった。高知に移籍して、A-2戦ではさすがに力が違い、3コーナーから後続を離しにかかると、直線はほとんど追われずに7馬身差圧勝。1800メートルという距離も経験豊富で得意とするところ。
グランシュヴァリエもおなじみの全国区。最後までしっかり追われた高知県知事賞は大差の圧勝。さすがにダートグレードで中央の一線級に揉まれているだけのことはある。今年の福山リーディングでは、ここまでのところ佐原騎手の2位に甘んじている三村騎手だが、この馬をどう乗りこなすかも楽しみなところ。
迎え撃つ地元勢では、前々走マイル争覇でエーシンアガペーに1馬身差2着と食い下がったフレアリングマリーが筆頭。前走福山牝馬特別は、エーシンアガペーの7着と惨敗だったが、マイル争覇よりレベルが高いメンバーで厳しいレースになった。今回は高知の2頭にどこまで食い下がれるか。
ビーボタンダッシュは福山大賞典から3戦連続2着と、好走はするものの、なかなか勝ちきれない。サマースピードは、2走前にそのビーボタンダッシュを負かしているが、前走は半馬身差で競り負けた。この2頭は展開次第では上位争いも。
◎マチカネニホンバレ
◯グランシュヴァリエ
▲フレアリングマリー
△ビーボタンダッシュ
△サマースピード
このメンバーならゴールドペンダントにチャンスが巡ってきたといえそうだ。この世代の佐賀の一線級が争った飛燕賞で3着。直線2番手で粘るところ、ビックナゲットに交わされての3着は残念だったが、前々走の日峯特選でちぎられていたダイリングローバル(4着)に先着したのは価値がある。2010年にデビューした石川慎将騎手にとっても重賞初制はのチャンスだ。
ハクユウマイスターは、日峯特選4着に、飛燕賞5着。ともにゴールドペンダントに遅れをとってのゴールだが、2歳時からこの世代の上位クラスの馬たちと対戦してきて、馬券圏内か掲示板かという争い。強力な逃げ馬はいなさそうで、ハナを奪ってマイペースに持ち込み、どこまで粘れるか。
中央未勝利から転入して5戦オール連対なのがクラウンアリオン。前走初めての中距離戦で、初めての特選挑戦となった青の洞門特選では、勝ったセンヒメに4馬身離されての2着。力をつけてきてはいるものの、一線級相手ではまだ荷が重そうで、ここでも連下争いまで。
前走3歳-2組戦を勝ったリトルチェリー、前走青の洞門特選3着のミヤノダイアナあたりに上積みがあれば、上位に割って入れるかもしれない。
◎ゴールドペンダント
◯ハクユウマイスター
▲クラウンアリオン
△リトルチェリー
△ミヤノダイアナ