4番のダイリンビューティを除けば6番から内はすべて7歳以上、そして7番から外は6歳以下と、年齢別に分けたような枠順。さらに過去5走の馬柱を見ると、5番から内は連対がひとつもなく、逆に6番から外はいずれも連対があるという、過去の成績でもまるで線引したような枠順となった。
中心は、最軽量740キロのブラックパール。11月のレディースカップでは、コマクイン、タケノビジンらをしりぞけ、今回はそのときと同じ20キロ差。その後の4戦も常に上位争いに絡み、勝ち馬との差も5秒以内とわずか。まだまだ上積みはありそう。
タケノビジンはレディースカップではブラックパールに8秒離されての4着だったが、その後の4戦も掲示板を確保と大崩れがない。格付的にはブラックパールより上だが、20キロ差を逆転できるかどうか。
アグリコトブキは、銀河賞2着、クインカップ3着、天馬賞3着と、昨年秋以降の同世代同士の重賞で好走し充実ぶりを見せている。ブラックパール同様、740キロの軽ハンデを生かせれば。
ホクショウシャネルはここ6戦のA1~A2級戦で4勝と好調維持。
2年以上勝ち星から遠ざかっているワタシハキレイズキだが、昨年のこのレースでは3着。高重量でペースが落ち着く重賞ならという可能性はある。
コマクインは、ここ2走は惨敗だが、11月のレディースカップは2着。巻き返しなるかどうか。
12歳のエンジュオウカンはしばらく勝ち星がないが、ヒロインズカップでは過去3勝と、牝馬重賞での実績は最上位。年齢的なことを克服できるかどうか。
◎ブラックパール
◯タケノビジン
▲アグリコトブキ
△ホクショウシャネル
△ワタシハキレイズキ
△コマクイン
△エンジュオウカン
そのだ金曜ナイター初日の摂津盃で重賞初制覇を果たしたのがエーシンアガペー。その後は今ひとつのレースが続いていたが、前走のA1特別で早め先頭から久々の快勝。兵庫の牡馬一線級と好勝負している実力だけでに、ここは再び重賞制覇のチャンス。マイル戦は中央時代に一度芝で経験があるだけだが、兵庫では1400メートルと1700メートルでの好走実績からまず問題ない。
相手筆頭は、金沢のアポロヴァンドーム。兵庫から金沢に移籍してからは勝ち星がないが、A級でもたびたび上位争い。畑中信司騎手はこの馬には初騎乗だが、現在福山で期間限定騎乗中で、コースに慣れているのはプラス。
エーシンブランは笠松に移籍後、名古屋で4戦して勝ち星がないが、それほど離されて負けているわけではない。東海菊花賞では1.5秒の差をつけられたが、マルヨフェニックス、ジャングルスマイルらが相手ではこの着差はしかたない。
地元福山勢では、福山大賞典制覇を含め、ここ6戦で4勝というグラスヴィクターや、同3着で大井から移籍後7戦4勝というダイワシークレットに勢いがある。
スズカウインダーは、前走1番人気に支持された名古屋のA2特別で5着に負けてしまったが、スタートで後手を踏んで後方からとなったのが敗因。すんなり先手をとれればこのメンバーでもチャンスはある。
◎エーシンアガペー
◯アポロヴァンドーム
▲エーシンブラン
△グラスヴィクター
△ダイワシークレット
△スズカウインダー