ホッカイドウ競馬で2歳戦がはじまったのがついこの間のような気もしないでもないが、あっという間のクライマックス、道営記念。今シーズン中に中央や南関東から転入してきて重賞を賑わしている馬や、生え抜きの重賞常連など、まさにシーズンの最後を飾るにふさわしいメンバーが集まった。
ショウリダバンザイの連覇に期待する。今シーズンの門別開幕以降は5戦して3着を外したのは中央馬相手のレディスプレリュードのみ。前々走、水沢に遠征したビューチフル・ドリーマーカップはサクラサクラサクラの2着に敗れたものの、そのサクラサクラサクラは、JBCレディスクラシックで逃げてあわやの3着だった。勝ち星はノースクイーンカップのみだが、道営のオープンクラスは全体で確実に底上げされていて、ショウリダバンザイ自身も昨年よりパワーアップしている。
南関東から転入して3連勝のリアライズノユメが人気を集めそうだ。前走瑞穂賞も早めに先頭を奪って危なげのない勝ち方。道営古馬のベストメンバーが集まった今回も同じようなレースができるかどうか。
シャアはステイヤーズカップを制し、前走瑞穂賞は1番人気に支持されながらもリアライズノユメに完敗の5着。巻き返しを狙う。
クラキンコは、連戦連勝だった3歳時にもこの道営記念で5着に敗れ、まさ昨年の成績を見ても、どうも秋は今ひとつのようだ。
サムライジャパンは、昨年のステイヤーズカップを制し、今年も直線追い込んでシャアの2着。距離は長ければ長いほどいいタイプ。2000メートルも守備範囲で、直線一気がハマる展開になれば一発もある。
モエレビクトリーは、中央の芝でオープンまで出世し、転入後4着のあと2連勝中。この距離も向いている。
ステイヤーズカップ4着、瑞穂賞2着のエイシンナナツボシもそれほど力の差はない。
◎ショウリダバンザイ
◯リアライズノユメ
▲シャア
△クラキンコ
△サムライジャパン
△モエレビクトリー
△エイシンナナツボシ
南関東~九州という広範囲の交流となり、高知から2頭、金沢、兵庫、佐賀から各1頭の遠征があり、メンバー的にかなり充実した。
地元金沢の北國王冠でのナムラダイキチとの対戦を避け、こちらを選択したジャングルスマイルを狙ってみたい。以前は輸送に課題があったようだが、4月には距離的にそれほど遠くない笠松のオグリキャップで強い勝ち方を見せた。前走地元のA1特別を楽勝して臨む、その4月以来の遠征競馬。今回は先行タイプの同型馬が何頭かいるため、ハナを奪ってなんとかマイペースに持ち込みたいところ。
相手はマルヨフェニックス。今年はまだ勝ち星がないとはいえ、園田や金沢に遠征して堅実に4着以内を確保。前々走、金沢のイヌワシ賞では、ナムラダイキチにこそ8馬身離されたが、ジャングルスマイルには先着しての2着。とはいえそのときのジャングルスマイルは、ナムラダイキチを負かしにいっての直線失速なだけに、今回はジャングルスマイルを上にとった。
ダイナミックグロウは、中央オープンの実績から兵庫に転入して、勝ち星はA1特別だけだが、重賞も3戦していずれもそれほど差のない4着以内。今回は遠征競馬でもあり、その実績からはまだ挑戦者の立場。
兵庫から笠松に移籍したエーシンブランは、初戦の前走名古屋戦でオープン特別2着と好走。ただ、まだこの一線級に入ると連下争いまでか。
ミヤジメーテルは、7月の名港盃でマルヨフェニックスを3着に負かした実績。
ミルリュユッテは、以前はオープン・重賞クラスではやや苦戦が目立ったが、ここ2戦でA1勝ちに東海クラウン2着と充実してきた。
10歳のキングスゾーンは、このメンバーに入ってどうだろう。馬券圏内までは厳しいように思う。
◎ジャングルスマイル
◯マルヨフェニックス
▲ダイナミックグロウ
△エーシンブラン
△ミヤジメーテル
△ミルリュユッテ