笠松から2頭、名古屋・金沢から各1頭の遠征があり、それにしても楽しみなメンバーが揃った。近年では地方同士の交流レースが増えたことでメンバーが分散し、重賞でもときに重賞未勝利馬ばかりだったり、重賞勝ち馬がいても1~2頭というレースもあったりする。しかし今回は摂津盃1、2着のエーシンアガペー、ホクセツサンデーに、今年の兵庫ダービー馬メイレディ、金沢・オータムカップを制したエーシングレーソロ、園田コース得意の古豪マルヨフェニックスなど、本命にしたいような馬が1頭や2頭ではない。
そうした中で狙ってみたいのは、笠松のマルヨフェニックス。昨年3月の六甲盃以来勝ち星がないが、もともと若いころから脚部不安に悩まされてきた馬で、結果を残せるかどうかは脚元次第。前走イヌワシ賞は、その後白山大賞典JpnIII2着のナムラダイキチには8馬身差をつけられたが、直線でジャングルスマイルをとらえての2着は復調を感じさせる。09、10年に続いて、このレース3勝目がかかる。
相手も笠松のエーシングレーソロ。中央から転入後、6戦3勝、2着2回。唯一連対を外したのは金沢に遠征したイヌワシ賞で、先着されたのはナムラダイキチ、マルヨフェニックス、ジャングルスマイルという一戦級。さすがにそのときより相手関係は楽で、ここなら上位争いは間違いない。
ホクセツサンデーは、摂津盃では1番人気に支持されたものの5キロも軽いエーシンアガペーと一騎打ちの末、突き放された。しかし今回はそのときより2.5キロ軽い56キロ。おまけに5キロ差があったエーシンアガペーとも2キロ差しかなくなった。地元の意地を見せたいところ。
エーシンアガペーは、負担重量的にはホクセツサンデーとの比較で劣勢だが、絶対値では摂津盃より0.5キロしか重くならないため、勢いで好走という可能性もある。
牝馬ながら兵庫ダービーを制したメイレディは、前走初めての古馬との対戦となった摂津盃での惨敗が気になるところ。
ダイナミックグロウは、重賞でも善戦しているが、なかなか勝ちきれないタイプ。
◎マルヨフェニックス
○エーシングレーソロ
▲ホクセツサンデー
△エーシンアガペー
△メイレディ
△ダイナミックグロウ