NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
東海地区の2歳上位馬は、以前であればこの時期は金沢の兼六園ジュニアカップに遠征していたが、牝馬に関してはこのグランダム・ジャパンができたことによって、7頭立てとなった前日の兼六園ジュニアカップよりもこちらのメンバーが充実することとなった。
笠松のカツゲキドラマが、まだ底を見せずデビューから4連勝。出世レースとして知られる前走秋風ジュニアは、3~4コーナーでは先行争いから一旦置かれる場面もあったが、追い出されるとあっという間に突き放しての完勝となった。控えて砂を被せるレースもしているだけに、経験、実績ともに最上位だ。
連戦連勝という勢いのある馬がカツゲキドラマのほかにいないだけに、地元兵庫勢ではデビュー戦を勝ったのみのビエントブランコに期待してみたい。園田1400メートルを経験しているのはメンバー中唯一で、その勝ちタイムは1分32秒0。一昨年のリジョウクラウンが1分31秒8、そして昨年のアスカリーブルが1分31秒1という勝ちタイムなら、2戦目の上積みがあれば十分通用するのではないか。
経験ならササノハサラサラ。2歳1組の一般戦で1勝したのみだが、7戦して3着を外したのは1回だけ。秋風ジュニア3着、前走JRA認定戦2着なら、このメンバーに入れば実績も上位。
地元ショートカットもここまで4戦していずれも3着以内。負けても勝ち馬からコンマ5秒差と堅実に走っている。
オオエヴィーナスは3戦して未勝利だが、前走のJRA認定戦は勝ち馬からは離されたとはいえ、牝馬では最先着。馬券圏内の争いにはからんでくるかもしれない。
◎カツゲキドラマ
◯ビエントブランコ
▲ササノハサラサラ
△ショートカット
△オオエヴィーナス