エスワンプリンスは全国区での活躍が期待できそうな大物。母が佐賀所属としてエーデルワイス賞JpnIIIを制したエスワンスペクターという血統も魅力だ。九州ダービー栄城賞を楽勝し、出走予定だったジャパンダートダービーJpnIは熱発のため回避したが、黒潮盃は長距離輸送や57キロという斤量など、さまざまに不利な条件を克服しての僅差3着だった。地元に戻っての一戦となるだけに、ここで負けるわけにはいかない。
相手として期待できそうなのは、勝負付けの済んだ相手よりも新興勢力。コパノモーニングは中央1勝から転入して佐賀ではいずれも一方的なレースぶりで4連勝。古馬C1までしか対戦がないが、まだまだ上のクラスで戦える実力はある。
九州ダービー栄城賞で2着だったダイリンウィーク、花吹雪賞圧勝があるガイヤクインは、ともに古馬B2クラスでの勝ち星があり、夏にどれだけ力をつけているかがカギとなりそう。
ウルトラキングはまだ同世代同士との対戦しかなく、今回が重賞初挑戦となるが、夏以降に力をつけている。
エイブルトップガンは、中央未勝利からの転入初戦となったB2特別を快勝。地方に舞台を移しての活躍が期待できそうだ。
◎エスワンプリンス
○コパノモーニング
▲ダイリンウィーク
△ガイヤクイン
△ウルトラキング
△エイブルトップガン
昨年は地元のワタリドラゴンが一矢報いることになったが、08~10年には3年連続で勝利しているホッカイドウ競馬から今年は4頭が遠征してきた。
中でもメロディアスは、前走札幌芝のクローバー賞で勝ち馬からコンマ7秒差の6着。その芝でのスピードがあれば、地方同士のここなら一気に押し切る。
地元岩手勢は、若鮎賞で3着以下を突き放して接戦を演じたマンセイグレネードとハカタドンタクが北海道勢相手にどんなレースを見せるか。
その若鮎賞は、逃げたマンセイグレネードを、中団から追ってきたハカタドンタクが半馬身とらえきれずというレース。1番人気に支持されたハカタドンタクはちょっと大事に乗りすぎた感じがあり、今回はその雪辱を期待したいところ。鞍上には大井の戸崎圭太騎手を配してきた。
北海道勢ではもう1頭、キャリア豊富で重賞も使っているサマーフェニックスが手強そう。
リュウノカミカゼは芝のデビュー戦を勝ったのみだが、好タイムで能力はありそう。
◎メロディアス
◯ハカタドンタク
▲マンセイグレネード
△サマーフェニックス
△リュウノカミカゼ