早いもので7年目を迎えた"ダービーウイーク"は、今年も佐賀からのスタートだが、今年は金曜日に実施される。
ここまで実績ナンバー1は、なんといってもエスワンプリンス。デビューから7戦6勝、2着1回。ひとまず3強対決となった飛燕賞は2番人気ながら圧勝。その後は同世代同士の対決はなく、古馬に編入されてC1の一般戦からB2特別を難なく連勝。当然格付けでも最上位。母のエスワンスペクターは佐賀所属として03年にエーデルワイス賞(門別)を制したという、血統的にも楽しみな馬。デビュー戦で馬体重が507キロとなっているが、その後はすべて計量不能と、ちょっと謎めいた部分も世代最強馬としての魅力か。
ダイリンウィークは飛燕賞でエスワンプリンスに4馬身差をつけられて2着。その後古馬B2の一般戦を勝ったという実力は、やはりメンバー中でも上位。中央挑戦を除けば、北海道でのデビューから一度も3着を外していないという堅実ぶりも魅力。
牝馬では、ル・プランタン賞2着のガルシーズン、同3着のレコパンが有力。ここはル・プランタン賞で、勝ったメイレディを負かしに行っての3着だったレコパンを上位にとる。
とはいえガルシーズンも、その後園田に遠征したのじぎく賞では5着とまずまずの走りを見せているだけに侮れない。後方から直線勝負の脚質だけに、有力馬が前でやり合えば出番がありそう。
高知から単騎遠征のサンダーボーイは、高知の3歳1組戦で常に上位争い。力の比較は難しいが、高知所属馬は10年に9番人気のリワードシャンヴルが3着、09年には3番人気のグランシングが2着と健闘しているだけに警戒は必要。
◎エスワンプリンス
◯ダイリンウィーク
▲レコパン
△ガルシーズン
△サンダーボーイ
古馬にとっては今季最初の重賞となったコスモバルク記念は、一団馬群の後方を追走したショウリダバンザイが、ゴール前で計ったように抜け出したと思ったところ、大外から伸びたジョーモルデューにまとめて交わされた。普通ならショウリダバンザイが勝っていてもおかしくない展開で、ジョーモルデューの強襲にしてやられた。今回はその動きを十分に警戒しながらというレースになるだろう。。
ジョーモルデューは、JRAでは準オープンまで出世したが、準オープンではちょっと家賃が高かった。JRA時代から直線勝負の馬だけに、今回も門別の長い直線に勝負をかける。
クラキンコは、昨年のこのレースを勝って以降、勝ち星から遠ざかっている。コスモバルク記念では4コーナーまでは2番手だったが、最後は後続勢に一気に交わされ5着。とはいえ勝ち馬からはコンマ5秒差だけに、十分に逆転も狙える。
ゲイルバニヤンは、南関東から戻ってコスモバルク記念4着。昨年秋には瑞穂賞で3着もあり、地方移籍後勝ち星はないものの、道営の重賞では上位争い。
イーグルビスティーは1年近く勝ち星から遠ざかっていて、今年は昨年ほどの勢いがない。とはいえ、遠征経験も豊富なだけに、地方同士の争いなら侮れない1頭。
ウェザーサイドは中央1000万から転入初戦となった1700mのオープンを勝利。連下争いなら。
◎ショウリダバンザイ
○ジョーモルデュー
▲クラキンコ
△ゲイルバニヤン
△イーグルビスティー
△ウェザーサイド
各世代別のトライアル上位馬によって争われる、今年新設の福山記念。
福山の大将格は、やはりクラマテング。ここまで重賞10勝は圧倒的だ。前々走の福山桜花賞は3着に敗れたものの、前走7歳以上のトライアルでは後続を引きつけた逃げから、直線突き放しての完勝。福山桜花賞制したサマースピードが今回は不在であることからも、軸はやはりこの馬だろう。
相手には4歳牝馬のミライポケット。中央から大井を経由して未勝利のまま福山に転入。下級条件から勝ち上がり、前々走初めてのA1特別でも接戦を制して勝利。前走の4歳トライアルは2着に敗れたものの、ここまで福山で7戦5勝、2着2回と安定感抜群。重賞初挑戦だが、期間限定騎乗の内田利雄騎手が鞍上というのも楽しみ。
グラスヴィクターは、福山桜花賞でクラマテングに先着しての2着。前々走のA1特別では未来ポケットの5着で、前走の5歳トライアルも1番人気で2着と、ここ2戦は期待にこたえられていないが、巻き返しを期待したいところ。
ゲットワンダーは、4連勝後に1番人気で臨んだ福山桜花賞は残念ながら4着。あらためて一線級との対戦で真価が問われる一戦。
ストロングジョイスは、今年1月のクイーンカップを制したものの、牡馬との重賞ではやや苦戦。とはいえ前走は重賞経験馬が何頭かいる7歳以上のトライアルでクラマテングの2着と好走。今回は重賞経験2回以下という馬が8頭中5頭というメンバーだけに、連下争いに食い込んでくる可能せは十分。
◎クラマテング
◯ミライポケット
▲グラスヴィクター
△ゲットワンダー
△ストロングジョイス
ヒロカミヒメは、金の鞍賞を勝って、近走は古馬のC2からC1で4連勝中。金の鞍賞以降、連対を外していないという安定感も光る。今回のメンバーでは実績、実力ともにナンバー1だ。
金の鞍賞3着だったマンボフィーリングも、それ以降は9戦連続連対。前走初めての古馬との対戦となったC2戦も完勝。逆転の可能性もある。
ドンスキマーは中央未勝利から転入して堅実なレースをつづけてきたが、前走で初めて連対を外す6着。1~2コーナーで外から被せられて控えざるをえず、4コーナーでは大外を回すというロスなどがあってのもの。最後は行き脚をなくしてしまった。ここで一発巻き返す可能性も十分。
マルサンザクラは道営未勝利で転入し、高知では15戦して掲示板を外したのが1回のみという安定した成績。古馬C3での勝ち星に加え、前走では3歳1組でも勝利。上位争いにからんでくる力はある。
リワードゴードンは、中央未勝利から転入して高知では3戦2勝。同世代のトップクラスとの対戦はないが、それだけに未知の魅力はある。
◎ヒロカミヒメ
○マンボフィーリング
▲ドンスキマー
△マルサンザクラ
△リワードゴードン
3歳のロクイチスマイルに期待したい。2歳時はエーデルワイス賞JpnIIIで3着、兵庫ジュニアグランプリJpnIIで4着と、中央馬相手に好走。しかし勝ち星はフレッシュチャレンジのみ。明けて3歳初戦の北斗盃ではゴール前の接戦を制した。距離適性から3歳三冠ではなく短距離路線に行くようで、いきなり古馬相手でも51キロなら勝負になるのではないか。
プリティゴールドは、昨年中央からの転入初戦、重賞初挑戦でこのレースを制した。その後も地元馬同士の短距離なら常に上位争い。昨年同様54キロなら連覇の可能性も十分。
ギンガセブンは道営デビューで関東オークスJpnIIで3着、名古屋・秋桜賞3着など重賞で好走。前走、道営に戻っての初戦は3着だったが、これは1700メートル戦。むしろ距離が短いところで好成績を残しており、叩き2戦目の今回は前走以上の期待ができそう。
アーバンストリートは中央の芝短距離オープンで活躍。南関東の重賞クラスではやや苦戦し、今回はそれよりも楽な相手になるが、58キロがどうか。
アベニンプラナスは道営の条件クラスで連勝し、大井のC級からB級でも6戦連続連対。今回は道営再転入の初戦で、格上挑戦での重賞初挑戦となるが、軽量52キロと短距離適性で上位を狙う。
グレンチェックは昨年のこのレース6着、道営スプリント10着だが、昨シーズン最終戦となった1200メートルのオープンを勝利。連下争いなら。
◎ロクイチスマイル
○プリティゴールド
▲ギンガセブン
△アーバンストリート
△アベニンプラナス
△グレンチェック