NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
各世代別のトライアル上位馬によって争われる、今年新設の福山記念。
福山の大将格は、やはりクラマテング。ここまで重賞10勝は圧倒的だ。前々走の福山桜花賞は3着に敗れたものの、前走7歳以上のトライアルでは後続を引きつけた逃げから、直線突き放しての完勝。福山桜花賞制したサマースピードが今回は不在であることからも、軸はやはりこの馬だろう。
相手には4歳牝馬のミライポケット。中央から大井を経由して未勝利のまま福山に転入。下級条件から勝ち上がり、前々走初めてのA1特別でも接戦を制して勝利。前走の4歳トライアルは2着に敗れたものの、ここまで福山で7戦5勝、2着2回と安定感抜群。重賞初挑戦だが、期間限定騎乗の内田利雄騎手が鞍上というのも楽しみ。
グラスヴィクターは、福山桜花賞でクラマテングに先着しての2着。前々走のA1特別では未来ポケットの5着で、前走の5歳トライアルも1番人気で2着と、ここ2戦は期待にこたえられていないが、巻き返しを期待したいところ。
ゲットワンダーは、4連勝後に1番人気で臨んだ福山桜花賞は残念ながら4着。あらためて一線級との対戦で真価が問われる一戦。
ストロングジョイスは、今年1月のクイーンカップを制したものの、牡馬との重賞ではやや苦戦。とはいえ前走は重賞経験馬が何頭かいる7歳以上のトライアルでクラマテングの2着と好走。今回は重賞経験2回以下という馬が8頭中5頭というメンバーだけに、連下争いに食い込んでくる可能せは十分。
◎クラマテング
◯ミライポケット
▲グラスヴィクター
△ゲットワンダー
△ストロングジョイス