いよいよグランダム・ジャパン3歳シーズンが開幕。このグランダム・ジャパンのシリーズだが、古馬はメンバーがバラけることが多く、2歳シーズンはまだ遠征に積極的になれる時期でもなく、もっとも盛り上がるのはこの3歳シーズンのように思う。今回も西日本を中心に充実のメンバーが集まった。
中心は兵庫のメイレディ。重賞タイトルは兵庫若駒賞のひとつだけだが、重賞ではほかに2着3回、そして通算では2着が6回。決して勝ちきれないレースぶりというわけではなく、相手が悪かっただけ。アスカリーブルは南関東に移籍してユングフラウ賞(浦和)を制覇、ポアゾンブラックは3歳初戦となった14日の3歳特別戦を楽勝してデビューから4戦4勝と、いずれも全国区で注目される存在。これまで対戦してきた相手のレベルを考えれば、ここでは堂々の本命。
ガイヤクインは、花吹雪賞圧勝のあと飛燕賞では離れた3着に敗れたが、今年の佐賀の3歳はレベルが高い。先着されたエスワンプリンス、ダイリンウィークはともに牡馬で、全国でも勝負になりそうな逸材だ。牝馬同士のここなら勝負になる。
東海地区からは、12月のプリンセス特別上位馬が3頭そろって遠征してきた。ちなみにそこで1番人気に支持されながら4着に敗れたのがメイレディで、ここまでで連対を外したのはそのレースだけ。3着のキミニコイシテは、その後は東京2歳優駿牝馬8着、園田クイーンセレクション4着と、積極的に遠征して強い相手と対戦してきた経験を評価する。
地元筆頭は、もちろん重賞4勝のクーヨシンだが、園田クイーンセレクションでは好位3番手を進んで5着。地元の利があっても逆転まではどうか。
ハートランドスノーは、園田クイーンセレクションでメイレディにクビ差と迫る3着。マーメイドジャンプは、3歳になっての重賞では苦戦しているが、2歳時には重賞で2着2回、3着1回。巻き返しに期待。
◎メイレディ
◯ガイヤクイン
▲キミニコイシテ
△クーヨシン
△ハートランドスノー
△マーメイドジャンプ
上下50キロのハンデ差がついたが、牡馬では最軽量730キロのレットフジが恵まれた。昨年末のばんえいダービーは定量戦で2着。本レースの4歳馬によるトライアル白雪賞ではそれほど差のない3着で、先着されたオイドン(2着)とは20キロ差だったのが、今回は40キロもの差がついた。2走前の4歳選抜混合は天板に脚がかかったところで止まってしまい大敗だったが、それ以外はまずまずの好走続き。これまで重賞ではばんえいダービー2着のほかに3着も2回。ここは重賞初制覇のチャンス。
ホクショウバトルは、銀河賞を8番人気で勝利。重賞制覇はヤングチャンピオンシップ以来1年9カ月ぶりだった。定量の天馬賞で最下位だったのは、第2障害でヒザをついてしまいリズムが崩れたため。今回、トップハンデから20キロ軽い750キロなら、実績からも十分勝負になるはず。
タケノビジンは前走A2戦を勝って、最軽量720キロならチャンスは十分。
リキエイは、銀河賞、天馬賞でともに2着と、同世代同士なら重賞でも勝負になる。
連覇を狙うトレジャーハンターは、トップハンデ770キロは楽ではないが、ここ2戦は2着、2着と、昨年同様に好調で臨む一戦。連下の食い込みなら。
タカノテンリュウは近走さっぱりだが、ばんえい大賞典を勝っているように、今回のハンデ差なら上位も狙えるのではないか。
オイドンは、4歳でトップハンデ770キロははじめて経験する重量でもあり、いかにも厳しい。
◎レットフジ
◯ホクショウバトル
▲タケノビジン
△リキエイ
△トレジャーハンター
△タカノテンリュウ