NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
3歳のホクセツサンデーの充実ぶりが目立つ。前走、古馬一線級と初対戦となった楠賞は、2番手追走から3コーナーで前のキヨミラクルをとらえると、直線で1馬身半突き放すという強い勝ち方。デビューからここまで16戦9勝。しかも3着を外したのは2歳時の兵庫ジュニアグランプリJpnII(7着)のみと、きわめて安定したレースぶり。定量55キロは古馬と1キロしか差がないが、前走楠賞は56で勝っているだけに、重賞連勝の期待は大きい。
タガノサイクロンは、中央オープンから転入し、摂津盃、姫山菊花賞を含め3連勝。JBCクラシックJpnIはさすがに相手が悪かったが、兵庫ではまだ底を見せていない。ここもあっさりという可能性はある。
キヨミラクルは、前走楠賞はホクセツサンデーに交わされ1馬身半差の2着。そのときはトップハンデ58キロだったが、今回は定量56キロとなって逆転を狙う。
中央準オープン、障害未勝利から転入したツルマルビビッドは、姫山菊花賞ではタガノサイクロンの3着に敗れたものの、それ以外の2戦はA1特別をいずれも勝利。ダイナミックグロウは、中央オープン勝ちの実績があり、転入初戦のA1特別で8馬身差圧勝。この中央から移籍の2頭はまだ底が割れていない怖さがある。
タガノバロットは姫山菊花賞5着、楠賞3着で、ともにそれほど離されていないだけに、連下にからむ力はある。
オオエライジンこそ28日の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIにまわってここは不在となったが、来年以降、兵庫の古馬戦線の覇権をどの馬が握ることになるのか、注目のレースとなりそうだ。
◎ホクセツサンデー
◯タガノサイクロン
▲キヨミラクル
△ツルマルビビッド
△ダイナミックグロウ
△タガノバロット