青藍賞が行われる12日には、『JRA VS 岩手』の騎手対抗戦で個人優勝した福永祐一騎手が、副賞として得た豚1頭とお米を豚丼にして、来場するファンに提供することになっている。福永祐一騎手は、高知競馬場で福永洋一記念を企画したり、夜さ恋ナイターのイベントに協力するなど、地方競馬への献身的な行動には、ほんとうに頭が下がる思いだ。
例年であればマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIの地元前哨戦となる青藍賞だが、今年は南部杯が東京競馬場で行われるため、そこにつながるレースとなるのかどうか。中央への挑戦という意味でも、ロックハンドスターには復活を期待したいところ。震災の影響で岩手の開幕が遅れたため、休み明けとして臨んだ初戦、コスモバルク記念への遠征で5着に敗れたのはしかたないとしても、今季地元初戦となったみちのく大賞典での5着はほとんど見せ場がないレース内容だっただけに残念だった。今回は、そこから3ヶ月の間隔を開けて臨む一戦。地元馬同士なら負けられないところ。
相手筆頭は、このレース連覇のかかるマイネベリンダ。昨年のこのレースを勝ったあとは休養に入り、復帰戦となったのが今年6月の早池峰賞。残念ながらそこは距離不足もあって10着に敗れたが、その後A級一組を3着して臨んだ前走のA級一組戦は、スタートからハナを奪うと直線で楽々と後続を突き放し、2着に10馬身差をつける圧勝となった。調子を戻して臨む一戦だけに怖い存在だ。
ゴールドマインの今シーズンは、コスモバルク記念遠征(7着)のあと、勝ち星は前々走のすずらん賞のみだが、ダートグレードを別とすれば3戦していずれも3着以内と安定した成績。地元馬同士ならここでも上位争いだろう。
マイネルビスタは、名古屋から転入初戦のA級一組特別を1番人気にこたえてブラストクロノスと同着での勝利。名古屋のA級1組~2組で上位争いの実力なら、ここでも警戒したい存在だ。
マイネルプロートスは、中央2勝から転入してオープン&重賞で4戦2勝。勝つときと負けるときが極端な成績だが、転入初戦のあすなろ賞では、ロックハンドスターを負かしたことのあるサクラマジェスティや、その後みちのく大賞典を圧勝するコアレスレーサーを一蹴しているだけに、ここでも一発があるかもしれない。
◎ロックハンドスター
◯マイネベリンダ
▲ゴールドマイン
△マイネルビスタ
△マイネルプロートス