ギンガセブンといえば、人気薄で3着に粘った関東オークスがキョーレツな印象だった。その後、南関東の古馬B級でイマイチの成績だったとはいえ、高知に転厩初戦のA-2選抜が快勝だったので、秋桜賞ではエーシンクールディと馬連複1点勝負をしたのだが、惜しくも3着。とっても悔しい思いをした。エーシンクールディからは5馬身+クビ差。兵庫の重賞で勝ち負けのキーポケットに先着なら、ここでも十分勝負になるだろう。
強敵はプラネットワールド。前走、1番人気に支持された建依別賞は、3コーナーで先頭に立って後続を寄せ付けず、まさに快勝というべきレース内容で重賞初制覇となった。ただ今回1900メートルという距離なら、ギンガセブンのほうに分があると思うのだが。
トレノ賞と福山の金杯を制したマルハチゲティだが、1番人気に支持された前走のA-1特別でギンガセブンの4着に敗退。この3頭の勝負付けはまだ済んでない感じなだけに、どんなレースになるか楽しみなところ。
スウィングベルは、中央未勝利から転入して福山遠征も含め20戦17勝。4走前のヴェガ特別では、1~2コーナーでハナを奪ったもののプラネットワールドに早めに来られて9着に沈んだ。ただ大敗はこの一戦のみ。初めての重賞と、1900メートルという距離が課題だが、このメンバーに入って食い下がれるかどうか。
イーグルビスティーは、福永洋一記念を6番人気で制し、続くA-1特別も連勝したものの、その後はいまひとつの成績。しかし建依別賞ではプラネットワールドの2着と好走した。ここ一番で力を発揮するタイプなのかもしれない。
◎ギンガセブン
○プラネットワールド
▲マルハチゲティ
△スウィングベル
△イーグルビスティー
道営ホッカイドウ競馬は、「ブリーダーズゴールドカップJpnIIが終わると後半戦に突入し一気に秋が来る」と言われる。たしかに古馬の中長距離戦線も、このステイヤーズカップ、瑞穂賞(10月19日)、そして道営記念(11月17日)というスケジュールを見るとそう思わざるをえない。
昨年の道営記念で期待を裏切り5着に敗れたクラキンコにとっては、そのシーズン最後の大一番に向けて落とせない一戦。前走、ブリーダーズゴールドカップJpnIIでは中央との力の違いを見せつけられたが、地方最先着は確保した。2600メートルは王冠賞を制した舞台。父クラキングオーは、当時は札幌2400メートルだったが、ステイヤーズカップは01年と02年に連覇。北海優駿、王冠賞に続いて、このレースにも父仔制覇がかかる。
強敵となりそうなのが、連覇を狙うマキノスパーク。南関東ではB級で勝ちきれなかったが、復帰初戦となった2000メートルのオープンを快勝。昨年後半同様、秋の古馬中長距離重賞3戦を目指して戻ってきた。
リアライズトロイカは星雲賞でマイペースの逃げを打ち、あわやそのまま押し切るかというところ、クラキンコがようやくクビだけとらえたところがゴールとなった。長距離戦だけに、マイペースの単騎逃げに持ち込まれるとこわい。
昨年の王冠賞でクラキンコに3/4馬身差まで迫ったのがサムライジャパン。今シーズンはB4~A4の条件特別で7戦してすべて3着以内という堅実な成績。初めての古馬重賞でどこまでやれるか。
09年の道営記念を制したコパノカチドキは、それ以来勝ち星がないとはいえ、昨年の道営記念では半馬身差の2着、今年のコスモバルク記念でもクラキンコから0秒3差の3着と重賞でも善戦。復活を期待したいところ。
ロードキャニオンは、中央の芝中長距離で準オープンまでは勝ったが、重賞では頭打ち。今年夏に転入してオープンで3、3着。門別のダートに慣れてくれば上位食い込みも。
◎クラキンコ
○マキノスパーク
▲リアライズトロイカ
△サムライジャパン
△コパノカチドキ
△ロードキャニオン
地元兵庫でデビューから3連勝のアスカリーブルか、デビューから2連勝で秋風ジュニアを制した笠松のピースキャンドルか、この2頭の争いとなりそう。
ここは、勝ち方に余裕がある地元のアスカリーブルがさらに連勝を伸ばすと見る。前走の2歳一組戦は、2番手追走から3コーナーで持ったまま先頭に立ち、直線で追われてはいたものの後続を寄せ付けず完勝。まだまだ奥がありそうだ。
ピースキャンドルは秋風ジュニアで逃げ切り勝ちも、人気薄の馬に半馬身差まで詰め寄られた。重賞ではないものの出世レースを勝ったことは評価する必要があるだろう。
メイレディも連対圏内を狙えそう。3戦1勝、2着2回で、先着を許したのはアスカリーブルのみ。着差は0秒7、0秒5だけに、逆転できない差ではない。笠松のピースキャンドルがそれほど印象に残るレースぶりではないだけに、前2走に続いてアスカリーブルとのワンツーという可能性も。
経験豊富なビザンローズ、名古屋のミヤシンボーラーは、成長次第では馬券圏内も。
◎アスカリーブル
○ピースキャンドル
▲メイレディ
△ビザンローズ
△ミヤシンボーラー