道営ホッカイドウ競馬は、「ブリーダーズゴールドカップJpnIIが終わると後半戦に突入し一気に秋が来る」と言われる。たしかに古馬の中長距離戦線も、このステイヤーズカップ、瑞穂賞(10月19日)、そして道営記念(11月17日)というスケジュールを見るとそう思わざるをえない。
昨年の道営記念で期待を裏切り5着に敗れたクラキンコにとっては、そのシーズン最後の大一番に向けて落とせない一戦。前走、ブリーダーズゴールドカップJpnIIでは中央との力の違いを見せつけられたが、地方最先着は確保した。2600メートルは王冠賞を制した舞台。父クラキングオーは、当時は札幌2400メートルだったが、ステイヤーズカップは01年と02年に連覇。北海優駿、王冠賞に続いて、このレースにも父仔制覇がかかる。
強敵となりそうなのが、連覇を狙うマキノスパーク。南関東ではB級で勝ちきれなかったが、復帰初戦となった2000メートルのオープンを快勝。昨年後半同様、秋の古馬中長距離重賞3戦を目指して戻ってきた。
リアライズトロイカは星雲賞でマイペースの逃げを打ち、あわやそのまま押し切るかというところ、クラキンコがようやくクビだけとらえたところがゴールとなった。長距離戦だけに、マイペースの単騎逃げに持ち込まれるとこわい。
昨年の王冠賞でクラキンコに3/4馬身差まで迫ったのがサムライジャパン。今シーズンはB4~A4の条件特別で7戦してすべて3着以内という堅実な成績。初めての古馬重賞でどこまでやれるか。
09年の道営記念を制したコパノカチドキは、それ以来勝ち星がないとはいえ、昨年の道営記念では半馬身差の2着、今年のコスモバルク記念でもクラキンコから0秒3差の3着と重賞でも善戦。復活を期待したいところ。
ロードキャニオンは、中央の芝中長距離で準オープンまでは勝ったが、重賞では頭打ち。今年夏に転入してオープンで3、3着。門別のダートに慣れてくれば上位食い込みも。
◎クラキンコ
○マキノスパーク
▲リアライズトロイカ
△サムライジャパン
△コパノカチドキ
△ロードキャニオン