いよいよロックハンドスターが地元岩手に登場だ。震災の影響で岩手競馬の開幕が遅れ、今季初出走となったのは門別に遠征してのコスモバルク記念。被災地への応援の意味もあってか単勝では1番人気に支持されたものの、見せ場をつくれずクラキンコの5着に敗れ、北海道と岩手の昨年の3冠馬対決は明暗が分かれた。とはいえロックハンドスターにとっては4か月の休養明け初戦に加え、長距離輸送、さらには初めて背負う58キロという斤量もあった。今回は地元同士の定量57キロなら、まず負ける要素はない。マーキュリーカップJpnIIIで中央勢との対戦へ向け、ここは通過点だ。
相手にはロックハンドスターの天敵ともいえるサクラマジェスティ。昨年9月27日のA級一組戦、早め先頭からロックハンドスターを1馬身半差で振り切ったレースぶりには驚かされた。桐花賞はロックハンドスターからコンマ5秒差の3着だったが、そのあたりが実力差だろうか。今季初戦となった前走あすなろ賞は1番人気に支持されながら5着に敗れたが、それを叩いて変わってくるだろう。再び王者に一泡吹かせる場面があるかどうか。
リュウノキングダムは、昨年末の桐花賞でロックハンドスターの10着と惨敗したが、年明けのトウケイニセイ記念では7番人気という低評価を覆しての勝利。前走では1200メートルの早池峰賞を制しているように、距離には融通がきくタイプ。まだ6歳なだけに、シアンモア記念や北上川大賞典を制した4歳時の勢いが戻れば、ロックハンドスター以外の相手となら十分勝負になるだろう。
ゴールドマインはトウケイニセイ記念2着に早池峰賞3着と、リュウノキングダムとそれほど差はない。09年の桐花賞を制しているように、2000メートルも十分こなせる。
コアレスレーサーは昨年の北上川大賞典で2着があり、A級一組戦では何度も勝っているように、重賞でも連下なら狙える力はある。
前走中央からの転入初戦でいきなりあすなろ賞を制したマイネルプロートスは、重賞初挑戦となる今回が試金石となろう。
◎ロックハンドスター
○サクラマジェスティ
▲リュウノキングダム
△ゴールドマイン
△コアレスレーサー
△マイネルプロートス