2月28日に笠松で行われたゴールドジュニアの出走馬が7頭、そのうち上位5着までが再びここで顔を合わせることとなった。
中心は、そのゴールドジュニアの勝ち馬で、重賞2勝目となったミラノボヴィッチ。ゴールドジュニアは単勝4番人気とやや低評価だったが、先行争いを制してハナに立つと4コーナーまで楽な手ごたえ。直線では後続を突き放し2馬身差をつけての完勝となった。今回はやや外目の枠に入ったのが気になるが、スピードの違いで押し切ってくれるだろう。
相手にはゴールドジュニアで2着だった兵庫のエルウェーオージャ。中央挑戦やダートグレードでは惨敗もあるが、地方同士のレースなら安定した成績。特にデビュー3戦目以降は連対を外していない。遠征競馬もたびたび経験しているだけに、今回こそはと逆転を狙っていることだろう。
3番手にはゴールドジュニアでは4着だったサカジロタイヨー。正月の新春ペガサスカップは逃げ切り勝ち。今回、最内枠に入っただけにミラノボヴィッチを制してハナを切れば一発という場面もあるかもしれない。
オーナーシップは、ライデンリーダー記念に続いてゴールドジュニアでも3着。デビューから10戦して3着を一度も外していない堅実な成績だが、一方で勝ち星は2つと勝ちきれない面もある。
別路線組で期待できそうなのはアポインホープ。デビュー4戦目までは惨敗もあったが、12月以降は4戦3勝、2着1回という成績。いずれも3歳馬同士の対戦だが、前走は4馬身差圧勝と力をつけている。
コアレスバトラーはライデンリーダー記念を制して東海地区の2歳チャンピオンとなったが、その後の成績がさっぱり。3走前の園田ユースカップこそ2着だが、2月には3戦もしていただけに、上積みがあるかどうかはやや疑問。
◎ミラノボヴィッチ
○エルウェーオージャ
▲サカジロタイヨー
△オーナーシップ
△アポインホープ
△コアレスバトラー
明けて7歳になったが、南関東以外で地方同士の交流ならマルヨフェニックスの実力がまだまだ上だ。今年は2戦して勝ち星がないが、その2戦は南関東での地方全国交流とダートグレード。昨年1年間を見ると、南関東とダートグレードを除けば6戦5勝、2着1回とほぼ完璧な成績。しかも、地元笠松以外にも名古屋、水沢、園田と遠征を繰り返しての成績だ。園田コースも3歳時から毎年のように遠征していて5戦4勝。7着に負けたのはJBCクラシック。不安を挙げるなら、2000メートル以上では9戦1勝でそれ以外は着外という距離だが、着外の8戦は南関東の重賞かダートグレードと、これもまたわかりやすい結果。今回はじめての2400メートルだが能力差で克服可能だろう。
相手には牝馬のキーポケット。牝馬限定の地区交流重賞ではほぼ無敵、重賞では牡馬と初対戦となった昨年の新春賞も制して力を示した。4連覇のかかった2月27日の福山牝馬特別(08年は兵庫牝馬特別)を回避してここに照準を合わせてきたからには勝算ありと見る。
ベストタイザンは1400メートル路線での活躍が顕著だが、2400メートルでも3戦1勝、2着2回と連対パーフェクト。前々走、福山・マイル争覇では、東海地区でマルヨフェニックスとトップを争うキングスゾーンのレコード勝ちから半馬身差の2着と、ほぼ互角のレースをした。ただ前走、得意の1400メートルで格下相手に4着に敗れているのは気になるところ。
コスモハレルヤは、中央未勝利から転入して10戦8勝、2着2回。その中には、3歳馬による重賞コウノトリ賞での勝利や、年明けの新春賞での2着もある。ただ今回はそれらの重賞よりも1枚も2枚も格上のメンバーが相手だけに、ここでいきなり勝ち負けまでは難しいだろう。
◎マルヨフェニックス
○キーポケット
▲ベストタイザン
△コスモハレルヤ