NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
4月の福山桜花賞で連覇を果たしたあと、しばらく勝ち星から遠ざかっていたクラマテングに調子が戻ってきた。6月にクラスを落としたA3特別以降、重賞の金杯も含めて5戦3勝、2着2回。昨年のこのレースは6着に敗れているが、昨年と違うのは上り調子で臨めること。古馬になってからは桜のタイトルしかないだけに、菊も奪取といきたいところ。
今年2月に兵庫から転入したハードフォーレルは、当初こそB級で苦戦していたものの、6月27日のB3特別から覚醒したか、9戦7勝、2着2回という成績でA2特別まで勝ち上がった。福山では重賞初挑戦となるが、勢いで突破できるかどうか。
マルサンサイレンスも年明けに中央から転入しての上がり馬。前々走、初のA1特別では勝ったクラマテングから1秒7離される8着で、福山では初めて掲示板を外す結果となった。しかし続く前走のA1特別は好位から抜け出してきっちり勝利をモノにしている。この馬にも重賞で通用しそうな勢いがある。
フジノアリオンは、A1特別では5勝を挙げているものの、重賞では今年の福山桜花賞3着が最高という成績で、もうひと押しが足りない。7歳のグランドコガネは地道にクラスを挙げ、今回が重賞初挑戦。A2、A3特別なら勝てるが、A1だと少し足りないという成績。この2頭は連下に食い込めるかどうか。
◎クラマテング
○ハードフォーレル
▲マルサンサイレンス
△フジノアリオン
△グランドコガネ