九州3冠の最終戦。2冠を制したメイオウセイが6月から休養したままで、この3冠目には間に合わなかった。代わって九州3歳の頂点にもっとも近いのは、九州ダービー栄城賞で2着だったゴールドセント。その栄城賞は、メイオウセイを前に見る5番手を追走、3コーナーから進出したメイオウセイにぴたりとついていき、ゴール前では半馬身まで差を詰めての2着。前走、1750メートルの古馬B2特別でも4番手を追走し向正面からロングスパートで直線余裕をもって抜け出した。このあたりの距離で、向正面から長く使える脚は魅力的だ。
九州ダービー栄城賞10着から巻き返しを狙うのがフレーザーハクユウ。2歳時に荒尾の九州ジュニアグランプリを圧勝し、移籍した大井では3戦したがいずれも着外。佐賀に戻ってもしばらくは調子を取り戻せなかったが、7月24日の古馬B1・B2戦で九州ジュニアグランプリ以来の勝利を挙げると、前走荒炎賞は逃げ切りで8馬身差の圧勝。格付けならメンバー中最上位で、荒炎賞のレースぶりからここでもあっさりがあって不思議はない。しかし心配なのは距離。マイル以上ではいずれも2秒以上の差をつけられての大敗。たまたま大井やその後佐賀に戻った後は調子落ちだったということも考えられなくもないが、距離適性という可能性も捨てきれない。
上記2頭の力が抜けている感じで、やや離れた3番手にモエレダイヤモンド。飛燕賞ではゴールドセントの2着があり、3走前の1750メートルの3歳1組特別では5馬身差圧勝。ここ2戦の中央での惨敗は芝1200メートル戦でもあり参考外としていいだろう。
C1級で2連勝と調子を上げているアッレグレット、中央から転入初戦のB2特別でゴールドセントから1馬身半差2着のマイネピアチェなども上位を狙える存在。
◎ゴールドセント
○フレーザーハクユウ
▲モエレダイヤモンド
△アッレグレット
△マイネピアチェ