グランダム・ジャパン古馬シーズンの第2戦となる兵庫サマークイーン賞には、第1戦・読売レディス杯の1~3着馬と5着馬が揃って出てきた。
中心は、やはりその読売レディス杯を制したキーポケット。今年正月の新春賞では初めて牡馬相手の重賞も制し、その実力は読売レディス杯でも示したとおり。今回、その読売レディス杯上位馬よりも実績が上というメンバーが見当たらず、キーポケットにとって地元に戻ったここは負けられないレースだろう。
相手には、グランダム・ジャパン3歳シーズンの初代女王となり、古馬のタイトルも狙ってきたエレーヌに期待したい。読売レディス杯は、地元金沢の2頭が引っぱる速い流れでかなり離れた後方2番手を追走。さすがにあの位置からでは追込みも不発で3着に敗れた。流れに乗って離されずについていけば、前走東海クイーンカップで見せた鋭い末脚で差し切る場面もあるかもしれない。
3番手には、シルバーウインド。読売レディス杯では積極的な競馬で直線を向いて先頭に立つも、キーポケットに差し切られた。今回も当然のことながら上位争い。
キーポケット以外の地元勢では、ともに重賞勝ちがあり、近走もオープンクラスでそこそこのレースを続けているバージンサファイヤとエンタノメガミだが、両馬ともに得意とするのは1400メートルで、1700メートルになるとやや安定感に欠ける。
ならば、たびたび遠征競馬を経験しているトウホクビジンとダイナマイトボディが穴候補としておもしろそう。
トウホクビジンは、近走あまりいいところがないが、ダートグレードを中心に使われているだけにそうした成績も仕方ない。読売レディス杯も5着だったが、地方の牝馬同士なら実力では見劣りしない。
ダイナマイトボディも今年に入ってからは5着が最高という成績。しかし昨年11月の兵庫クイーンカップでは、今回出走している有力馬を相手に完勝。今回はそのときと同じ園田1700メートルが舞台だけに、一発を期待したい。
◎キーポケット
○エレーヌ
▲シルバーウインド
△トウホクビジン
△ダイナマイトボディ