グランダム・ジャパン3歳シーズンの初代女王となったエレーヌは、古馬シーズンのタイトルをも目指し、27日の金沢・読売レディス杯に登録があるため、ここには不在。というわけで、同厩舎の「笠松ガールズ」からコロニアルペガサスとプティフルリールが出走してきた。
「笠松ガールズ」のナンバー2的存在、コロニアルペガサスが、やはりこのメンバーに入ると実績最上位。北海道での2歳シーズンが終了して笠松に移籍して以降、地方馬同士のレースで3着を外したのは浦和・桜花賞の4着のみという安定した成績。仮にエレーヌがいなければ、あといくつタイトルが増えていただろう。
相手筆頭はメモリーキャップ。ラブミーチャンの凱旋で盛り上がったゴールドジュニアでは、コロニアルペガサス(3着)に先着する2着と好走。その後は、地元名古屋では3着を外さない堅実な成績。駿蹄賞、東海ダービーでともに3着だが、そこで先着された牝馬はエレーヌのみで、それが不在とあれば勝ち負けまである。
兵庫のホクセツロマンは、3月の福山・若草賞ではコロニアルペガサスに7馬身ちぎられての2着だったが、5月ののじぎく賞ではエレーヌからコンマ3秒差の3着。ただ、のじぎく賞は、油断したエレーヌがようやくゴール前で差したというレースで、その着差をそのまま評価できるわけではない。今回はアウェーでの戦いとなるだけに、同じように上位争いまで食い込めるかどうか。
評価に悩むのが金沢のスマートパワー。3月のスプリングカップではエレーヌに2秒2差をつけられ6着に敗退しているが、その後に牡馬相手の北日本新聞杯を制した。力をつけているのであれば、上位に食い込む可能性はある。
プティフルリールは重賞で3度の3着があるが、いずれも1秒以上の差をつけられていた。4月の新緑賞(5着)以来の笠松で、馬体をどこまで戻しているかも気になるところ。
◎コロニアルペガサス
○メモリーキャップ
▲ホクセツロマン
△スマートパワー
△プティフルリール