ホッカイドウ競馬3歳三冠の初戦。1000メートルから1700メートルまで、年によってかなり距離が変わる重賞で、昨年は1700メートルだったが今年は1200メートルに短縮された。
エーデルワイス賞JpnIIIでオノユウの2着、大井で3歳特別を制して戻ってきたクラキンコが中心。デビューしてしばらくはまじめに走らないことも多く、ときに末脚が爆発すればとても強いレースをするという気まぐれな面があった。しかし前走大井のたんぽぽ賞では、落馬の空馬を気にしながら中団を追走し、長い直線をラチ沿いから伸びて差しきった。もはや遊ぶようなそぶりはあまり見られなかっただけに、同じように長い門別の直線なら期待は大きい。父、母が制した北海優駿も目指してほしいところ。
北海道復帰初戦となるメジャーテーストが相手筆頭。中央では芝を中心に使われ、1月の若竹賞(芝1800メートル)では、先日フローラステークスを制したサンテミリオンからコンマ6秒差の4着と好走。ただ中央ではダートで2戦していずれも惨敗と、もしかして芝のほうが力を発揮するのかもという不安はある。門別1200メートルでのデビュー戦は5馬身差圧勝も、ラブミーチャンと対戦した京都ダート1200メートル戦では1秒7差の9着という成績をどう評価するか。
パシコジュリエは10月にデビューして1、3着のあと、昨シーズン最終週の開催で1200メートルの2歳オープン戦を勝利。ちなみにそのレースで最下位に敗れていたのは、その後笠松に移籍して重賞2勝と大活躍のコロニアルペガサス。5カ月半ぶりの実戦だが、仕上がっていれば上位争いだろう。
サンサンフロアは8月以降6戦してオール連対。未来優駿2009サッポロクラシックカップでも2着だった。オールナイトボーイは2歳時のオープンで差のないレースをしていた。このあたりはどれだけ成長しているかだろう。
しかし正直、5カ月半ぶりに開幕した最初の重賞だけに、力をつけている馬、逆に期待ほど成長していない馬など、2歳時の実績どおりとはいかないような気もする。
◎クラキンコ
○メジャーテースト
▲パシコジュリエ
△サンサンフロア
△オールナイトボーイ