NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
舞台は笠松だが、ここは兵庫2頭の覇権争いと見る。
ベストタイザンは、08年11月の笠松グランプリからたびたび笠松・名古屋に遠征し、ダートグレードの名古屋大賞典JpnIIIを別とすれば、東海地区の重賞で5戦全勝。そのうち4戦が1400メートル戦で、やはりこの距離は強い。前走兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでも、5着だったとはいえ地方最先着を果たした。
対するアルドラゴンは、昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIに出走予定が、仕上がりきらず29日のA1A2特別にまわった。スタートでダッシュがつかず後方からの追走となったが、直線で抜け出し完勝。追われてからの行きっぷりがいまひとつだったが、4カ月ぶりの実戦でもあり、このひと叩きで変ってくるだろう。明けて9歳となったが、ダートグレードでの実績からアルドラゴンを上位にとる。
他の8頭がこの2頭に割って入るのはかなり難しそうだが、好調が続いているサンキンスピーチが3番手。08年6月から15戦して3着を外したのは1度だけという堅実な成績だが、今回と同じ舞台で行われた昨年6月のサマーカップでは、ベストタイザンから1秒5も離されての3着だった。よほど展開が向かない限り逆転は難しそうだ。
地元笠松勢では、期間限定騎乗の山口竜一騎手を配してきたエイシンヴァイデンが中央からの転入緒戦。2~3歳時にはGI戦線に顔を出したとはいえ、近走は1000万条件のダートで勝ち切れない成績。ダートグレード実績のあるアルドラゴンやベストタイザンを相手にどこまでやれるか。
◎アルドラゴン
○ベストタイザン
▲サンキンスピーチ
△エイシンヴァイデン