NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
昨年までは2月上旬に準重賞(P)として行われてきたウインター争覇だが、今年からこの時期に移動して重賞に格上げとなった。
ここのところ東海地区の重賞を勝ちまくっている兵庫勢の参戦がないのがちょっと寂しいところだが、ここは名古屋から唯一参戦のマイネルアラバンサが注目を集めそうだ。中央準オープンから転厩し、初戦の東海菊花賞こそ3着に敗れたものの、その後は1600メートルのオープンと、1900メートルの名古屋記念を連勝。特に前走名古屋記念での8馬身差は圧巻だった。中央では芝の中距離のみを使われていたが、地方に転厩してさまざまな環境に適応し、レースにも慣れていくなかで力を発揮するようになったのだろう。
相手はどの馬が来てもおかしくない感じで難解。実績的には、1900メートルの重賞で2勝のほか2着や3着もあるトミノダンディが抜けているが、前走東海ゴールドカップで1秒5も離されての5着が気になるところ。
その東海ゴールドカップでトミノダンディに先着する3着だったのがエーシンアクセラン。A2特別に出走すれば連戦連勝だが、重賞では足りないレースばかりで勝ち星がない。ただ昨年3月のマーチカップ、08年大晦日の東海ゴールドカップでともに2着という成績があり、馬券圏内なら十分に期待できる。
エイシンハンコックは中央1000万から昨年秋に転入。初戦のA2特別は勝ったものの、この馬も重賞では善戦までのタイプ。前走東海ゴールドカップは4着だった。
マイネルアラバンサがどんな勝ち方をするか。そして東海ゴールドカップ3~5着馬による2着争いとなりそうだ。
◎マイネルアラバンサ
○トミノダンディ
▲エーシンアクセラン
△エイシンハンコック