昨年のホッカイドウ競馬2歳戦線のレベルも、例年どおりというか、例年以上にというか、とにかく高いもので、シーズン終了後に全国に散らばっていった馬たちが重賞戦線を勝ちまくっている。
大晦日、大井の東京2歳優駿牝馬は、エーデルワイス賞勝ちのオノユウが2着に負けたものの、勝ったのはやはり道営から転入のプリマビスティー。1月2日、水沢の金杯を勝ったのも元道営のモエレデフィニットで、これで転厩後2連勝。21日の園田クイーンセレクションを勝ったのも、元道営のコロニアルペガサス。ちなみにこのレースでは直線を向いて完全に勝ったと思ったエレーヌが急によれて落馬してしまったのだが、幻の勝ち馬となったこの馬もやはり道営出身だった。そして圧巻だったのは同日、大井で行われた準重賞の桃花賞。勝ったのは、道営時代には重賞善戦組だったショウリダバンザイだが、なんと道営出身馬が5着まで掲示板独占という結果だった。
えらく長い前置きになってしまったが、そういうわけでこの花吹雪賞もやはり道営出身のゴールドセントが本命ということになる。転入初戦の2歳1組戦は半馬身差の2着。その後も3戦連続で2着に負けているが、フレーザーハクユウ、ネオアサティスという、九州のこの世代で断然の存在だった2頭に先着されてのもの。ちなみにその2頭とも、すでに大井に移籍している。前走8着大敗は、初めて古馬C1級に格付けされてのもの。今回のメンバーでほかに古馬格付けになっているのはミクロンだけで、これは大井で稼いだ賞金が高かったため。ゴールドセントは、佐賀でまだ勝ち星はないが、フレーザーハクユウが抜けた牝馬同士なら能力最上位だろう。
相手も同じく道営出身のモエレダイヤモンド。転入初戦の前走初夢特別は、直線で勝ち馬に交わされ3着だったが、ゴール前の脚いろはほとんど同じだった。道営時代は1200メートル以下のみを使われていたが、前走で1800メートルを経験しただけに、上積みにも期待したい。
一発があれば、中央から転入初戦の3歳3組戦を勝ったダイヤアストライア。直線ではピンクッションに並びかけられたが、馬体を併せての競り合いになったら、最後は再び伸びて突き放した。
初夢特別でモエレダイヤモンドに1馬身差4着のキミノホホエミ、2歳時のフォーマルハウト賞、シリウス賞で、ともにゴールドセントに続く3着があるマイティウイン、2連勝中のラジアンなども上位を狙えそう。
◎ゴールドセント
○モエレダイヤモンド
▲ダイヤアストライア
△キミノホホエミ
△マイティウイン
△ラジアン