NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
岩手3冠のかかるマヨノエンゼルは、地元の同世代同士では勝負付けがすんでいる感じで、他地区からの遠征馬との比較ということになる。
船橋のグレードアップは南関東のクラシックには乗れなかったものの、ここまで7戦5勝。クラウンカップでは、その後に東京ダービーを制すサイレントスタメンにちょうど1秒差の5着。前走は中央500万下との条件交流で5馬身差の圧勝。対してマヨノエンゼルは、古馬重賞・青藍賞を勝っているとはいえ、現在の岩手の古馬勢はレベル的にはいまひとつ。ここは秋になって充実を見せたグレードアップを上位にとる。
ただ、マヨノエンゼルにも地の利があり、3冠達成の可能性も捨てきれない。
名古屋から遠征のスギノブライアンは5月の駿蹄賞2着で、8月には金沢に遠征してMRO金賞を制した。前走大荒れの岐阜金賞は5着だったが、東海地区では3歳勢のトップを争う1頭であることは間違いない。父はトーホウエンペラーでもあり、この岩手でも好走に期待したいところ。
トキワノマツカゼは岩手ダービーダイヤモンドカップでマヨノエンゼルにハナ差の2着など、マヨノエンゼルに次ぐ存在。またセンリグランピーは、古馬とのA級や重賞では苦戦が続いているが、3歳馬同士では上位の安定株。ただやはりマヨノエンゼルと比べると差があり、3連複・3連単の連下候補まで。
北海道から遠征のステイトリーマナーは、前走古馬B3戦こそ惨敗だったが、今シーズンは3歳条件戦からスタートして古馬D~C級まで7戦連続で3着以内を確保。馬券圏内に好走しても不思議はない。
◎グレードアップ
○マヨノエンゼル
▲スギノブライアン
△トキワノマツカゼ
△センリグランピー
△ステイトリーマナー