ホッカイドウ競馬のシーズンを締めくくる道営記念は、フルゲート16頭での争いとなった。
今シーズンのホッカイドウ競馬は、角川秀樹厩舎の活躍が話題を独占したといってもいいだろう。エーデルワイス賞と北海道2歳優駿の両2歳グレードを制したのを含め、18日の船橋・平和賞(ナンテカ)まで重賞を11勝。重賞勝ちは特に後半戦に集中していて、9月以降に門別で行われた重賞9レースのうち7戦を制してほぼ独占状態。10月7日にはサンライズカップをビッグバンが、川崎の鎌倉記念をナンテカが制し、2頭による同日重賞制覇という地方競馬ではきわめてめずらしい記録も達成した。
同時に、角川厩舎に所属する桑村真明騎手の活躍も際立つことになった。桑村騎手にとってはオノユウでの栄冠賞が、05年4月にデビューして以来の重賞初制覇。その後も角川厩舎の馬で重賞を勝ちまくり、ここまでに7勝を挙げている。
このコンビが今シーズン最後の大一番も制することになりそうだ。コパノカチドキは、今シーズン中央1000万から転入して、2、3着のあと4連勝。特にここ2戦は、ステイヤーズカップ、瑞穂賞と、道営記念に向けての王道を進んできた。両レースともに5番手あたりを追走して抜け出すという強い勝ち方。堂々のレースで重賞3連勝を飾りたいところ。
コパノカチドキにとって強敵となりそうなのが、未対戦の連勝馬2頭。
3歳のフーガは、北海優駿こそ1番人気に押されながら接戦の2着に敗れたが、その後は王冠賞も含めて3連勝。前走の古馬オープン戦では後方3番手追走から直線外から差し切る余裕とも思えるレースぶり。3歳馬による道営記念制覇となれば、03年のビックネイチャー以来となる。
ヒロアンジェロは、今年8月JRA札幌の500万下を勝って転入し、オープンを3連勝。ここ2戦の1800メートル戦も上記2頭と遜色ない勝ちタイムをマークしているだけに、重賞初挑戦でどんなレースを見せてくれるか楽しみなところ。
そのほか、7月の星雲賞を勝って前走瑞穂賞4着のゴッドセンド、瑞穂賞2着などオープンクラスで堅実な成績を残しているモエレエトワール、ノースクインカップを制したアースファイヤーなども上位を狙う。
◎コパノカチドキ
○フーガ
▲ヒロアンジェロ
△ゴッドセンド
△モエレエトワール
△アースファイヤー