昨年のギオンゴールドに続いて、佐賀から有力馬が遠征してきた。昨年から「未来優駿」に組み込まれたことで1着賞金が250万円に大幅アップとなり、その後に行われる佐賀の九州ジュニアチャンピオンより50万円高額なだけに一線級が遠征してくるのも当然のことだろう。
佐賀の3頭はいずれも強力だ。フレーザーハクユウは、JRA小倉のフェニックス賞に挑戦し、結果的に7着だったが、4コーナーまで楽に2番手を追走するスピードを見せた。前走アルデバラン特別では、楽に先頭に立つと、3コーナーから徐々に後続を離しにかかり、直線ではムチを1発入れただけでほとんど追うところなく5馬身差の圧勝となった。
ケイエムサンクスは、3、2、2着のあと2連勝。前々走は直線だけで8馬身突き放す一方的なレース。前走は中団から進出し、ゴール前で逃げ馬を競り落とすと、外から追い込んできた馬には抜かせず勝利と、着差はそれほどでもないが強いレースを見せた。
エンデバーマンボは、デビュー戦2着のあと2連勝。前走のJRA認定レースは、2番手から向正面で早め先頭に立つと、直線で後続を楽に突き放し7馬身差の圧勝となった。
3頭のうち佐賀1400メートルの持ちタイムナンバー1は、良馬場で1分31秒1のフレーザーハクユウだが、ケイエムサンクスも良馬場で1分31秒6、エンデバーマンボは稍重で1分31秒6と、ほとんど変わらない。ただここは中央の速いペースを経験し、前走アルデバラン特別で直線でもほとんど持ったままだったフレーザーハクユウが中心。メンバー中唯一の3勝馬でもある。
地元荒尾勢ではデビューから2戦、いずれも一方的なレースで圧勝のレッドエンゼルに期待がかかる。前走は縦長というよりバラバラの展開で、力差のあるメンバーだったが、先行2頭をぴたりとマークする3番手を追走し、直線ではその2頭がバテたが、レッドエンゼルだけは勢いがまったく衰えず、2着に2秒6もの大差をつけた。強力な佐賀勢とも互角に渡り合えるのではないかと見る。
ヴィットドラゴンは、トライアルの若駒特別3着のタイムが1分32秒2。レッドエンゼルが大差で圧勝したときのタイムをコンマ9秒も上回っているだけに、この馬も相当なスピードがありそうだ。
ここに挙げた5頭がそれぞれ初対戦となるだけに、馬券的には難しそうだが、おもしろいレースになりそうだ。
◎フレーザーハクユウ
○レッドエンゼル
▲ケイエムサンクス
△エンデバーマンボ
△ヴィットドラゴン