NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
「未来優駿」のシリーズに組み入れられ、昨年より時期が1カ月うしろにずれた福山2歳優駿。
ムツミマーベラスはデビューから5連勝と、ここまでまさにマーベラスな成績。特に前走は先頭から15馬身ほども離れた最後方を追走し、4コーナーでもまだ5馬身ほどの差があったものの、ゴール前で逃げ粘るビクトリーヒマワリをとらえると、楽々と2馬身差をつける完勝となった。逃げる競馬も控える競馬もできるだけに、福山の現行勢力では当面の間無敵だろう。ひとつ上の半兄はムツミイングランド。その世代には、福山の同世代同士の重賞を全勝というアグリヤングの存在があり、重賞戦線ではもう一歩のところで勝ちきれていないだけに、その兄の分まで勝ちまくりたいところ。
相手は、6戦3勝、2着3回のナカドイセンプー。先着を許しているのはムツミマーベラスのみで、逆転候補の筆頭はこの馬だが、3馬身より差を詰めたことがないので、その可能性も少なさそうだ。
3番手はビクトリーヒマワリ。ここまで8戦して、勝ったのはデビュー戦のJRA認定レースだけだが、3着を外したのは1度だけと大崩れがない。
やはり4戦して3着を外したのが1度だけというフォーインワンも3着候補。
成績がはっきりしているだけに、人気が集中するだろうから、馬券的には馬単1点か、3連単なら1、2着固定の3着2頭という2点程度での狙いとなるだろう。
逆にムツミマーベラスかナカドイセンプーが凡走するようなことがあれば大荒れになるだろうから、穴党にとっては、そうしたわずかな可能性を狙って手広くいく手もある。
◎ムツミマーベラス
○ナカドイセンプー
▲ビクトリーヒマワリ
△フォーインワン