基礎重量が840キロで、いよいよばんえい記念が見えてきそうな岩見沢記念。さすがに一線級のベストメンバーともいえる顔ぶれとなった。
今シーズン、ともに重賞2勝を挙げているフクイズミとカネサブラックが別定プラス10キロだが、この2頭が大一番で発揮する力はちょっと抜けている。先日、第1障害と第2障害の間の砂の入れ替えが行われたが、流れがゆったりするであろう今回はフクイズミに有利。先行勢からそれほど離されずに第2障害までついて行ければ、「フクイズミにこのタイミングで障害を越えられては......」という、旭川記念やばんえいグランプリの再現と見る。
カネサブラックの安定したレースぶりも相変わらずだ。今シーズン連対を外したのは旭川記念の4着のみ。このときはフクイズミに先頭で障害を越えられて焦った面もあるかもしれないが、ホクショウダイヤ、ナリタボブサップとの2着争いはまったくの横一線だった。
とにかく他馬よりプラス10キロまでの範囲なら、今シーズンはこの2頭を中心にレースが展開すると思う。ただしばんえい記念だけは別だが。
3番手にはホクショウダイヤ。旭川記念、北斗賞、ともに4番人気で2着と、今シーズン馬券的に最大の惑星となっているのがこの馬。15戦して8連対、掲示板を外したのが1度だけと成績も安定している。
逆に今シーズン重賞未勝利で、今ひとつピリッとしないのがナリタボブサップ。とはいえ重賞では2、3、3着とまったく崩れてはいないのだが。
この重量になればそろそろ出番が回ってきそうなのがスーパークリントン。今シーズン未勝利だが、昨シーズンも勝利は2つのみで、そのうちの1勝がさらに負担重量の重い北見記念だった。そもそもが穴馬タイプだけに、特にソリの重量が重くなるこれからのシーズンは常に気にかけておく必要がある。
◎フクイズミ
○カネサブラック
▲ホクショウダイヤ
△ナリタボブサップ
△スーパークリントン