NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
ポイントは、3歳2冠を制しているグランシングの古馬重賞初挑戦。前走A3特別は、他馬に囲まれる厳しい展開ながら、4コーナーで内から抜け出し2着に1馬身半差をつける完勝だった。しかし同日に同じ1400メートルで行われたA2特別と勝ちタイムを比べると、1秒4も遅い1分34秒7。過去には1分32秒台も出しているが、古馬オープン級の勝ちタイムはもっと速い。いきなりこのクラスで金星は厳しいと見る。
トレノ賞、続くA1特別(よさこい祭り特別)と連勝したスパイナルコードが人気になりそうだが、ともに道悪での逃げ切りだった。今週金土日と好天が続きそうで、良馬場が期待される今回はオリジナルステップの巻き返しに期待したい。トレノ賞は2着、よさこい祭り特別は5着と、着順こそ落としているものの、着差は詰めている。前2走と同じようにスパイナルコードをマークし、今回は差し切ると見る。
5歳になって充実したスパイナルコードが3連勝の可能性も、もちろんある。もしここも勝つようであれば、この〜2年、高知の古馬戦線は確たる主役不在だったが、この馬が短距離戦線を引っぱっていくことになりそう。
グランシングは、持ちタイムは足りないとはいえ、前走はスローな流れだった。このメンバーに入れば、確実にタイムは詰めてくるだろう。
よさこい祭り特別でスパイナルコードに1馬身半+クビ差の3着まで迫ったオオキナキタイ、前走A2戦を勝って好調のパッショネートキスなども連下なら。
◎オリジナルステップ
○スパイナルコード
▲グランシング
△オオキナキタイ
△パッショネートキス