NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
アクシデントでもない限り、ギオンゴールドで間違いない。デビューから12戦11勝、2着1回。唯一、九州ジュニアチャンピオンでの敗戦が今となっては悔やまれる。前走では、なんと古馬オープンの黒髪山特別まで勝ってしまった。佐賀のこのクラスの馬が、何も荒尾の3歳馬同士のレースに遠征してこなくてもよさそうなものだが、おそらく賞金を稼いでしまったがゆえに使いどころが難しいのだろう。同世代同士の定量戦のここで負けるわけにはいかない。
焦点は2着争いだが、地元荒尾勢では、8月9日の荒尾商工会議所杯で接戦を演じた3頭が実力上位。3頭ともに、古馬C級の上位組での勝ち星がある。
その荒尾商工会議所杯では1番人気に推されながら3着に敗れたサチノユニヴァースだが、直線追いづらそうで伸びを欠いてしまった。ここは巻き返すと見る。
直線一番の伸びで勝ち馬にアタマ差まで迫ったテイエムヒッカテは、末脚が生きる展開になれば今回もチャンス。
逃げ切ったテイエムマーメイドは、ギオンゴールドがペースをつくる展開で、前回のようなマイペースのレースはできないと見て評価を落とした。5走前の荒尾クイーン特別、4走前のあじさい特別ではいずれも逃げて、好位マークのサチノユニヴァースに差されている。
ただ、実力断然の馬が1頭いる場合の相手探しは難しい。2、3番手の馬が真っ向勝負にいって惨敗し、着狙いの伏兵が台頭するというケースがよくあるからだ。勝つのはギオンゴールド、2着は人気薄、という結果も十分考えられるが、では人気薄のどの馬が台頭する可能性があるかというとむずかしい。
◎ギオンゴールド
○サチノユニヴァース
▲テイエムヒッカテ
△テイエムマーメイド