NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
2000年に九州地区交流(その後高知も)となって以降、佐賀勢が9連勝中と圧倒している荒尾ダービー。
例年は佐賀のナンバー2かナンバー3あたりの存在がやってきて、タイトルをさらっていくというのが常だが、今年は堂々ナンバー1が参戦してきた。デビューから9戦8勝、2着1回。すでに重賞3勝を挙げているギオンゴールドだ。2歳時の九州ジュニアグランプリですでに荒尾コースも経験。無理やり死角を探すなら、初めての2000メートルという距離だろうか。ただ前々走の花吹雪賞(1800メートル)では、2番手追走から勝負どころの3コーナー手前で一旦位置どりを下げ、外に持ち出して楽々と差し切るというレースをしているだけに、200メートルくらい距離が延びたからといって影響はなさそう。むしろ他馬との比較では、距離延長はこの馬にとってプラスなのではないだろうか。
相手には前々走の飛燕賞を制したティピカルで、3番手に花吹雪賞2着があるタソガレノビギーン。酷なようだが、実績からは佐賀から遠征してきた3頭をそのまま上位にとらざるをえない。
荒尾勢では、元旦の門松賞2着を含め、年明け後6戦3勝、2着2回、3着1回と成績が安定しているイダテンサイレンスが佐賀勢の一角を崩せるかどうか。
◎ギオンゴールド
○ティピカル
▲タソガレノビギーン
△イダテンサイレンス