NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
出走メンバーの中に、重賞勝ち馬はカラテチョップ、タマモリターン、ミナミノヒリュウと3頭。しかしいずれも1勝ずつで、そのうちの2頭を前走でまとめて負かしているのがキヨミラクル。それ以外は、重賞や3歳になってからの上位クラスで実績に乏しく、今回はこの4頭の争いだろう。
前走に続いて木村健騎手が手綱をとるタマモリターンを中心にいしてみたい。前走の1700メートル戦はキヨミラクルに2馬身差の2着と敗れたが、後方追走からロングスパートで大外を回って届かずというレース。対してキヨミラクルはラチ沿いを回って直線あっという間に抜け出した。タマモリターンにとっては明らかに展開や距離損の不利があっただけに、真っ向勝負なら実力は上と見る。
ちなみに木村健騎手は、4月7日現在で今年92勝。大井の戸崎圭太騎手(同96勝)と、3位以下を大きく離して全国のリーディング争いを続けている。このペースでいけば、今年は300勝の大台も見えてきそうだ。
相手にはキヨミラクル。昨年12月以降5戦4勝という上がり馬で、前走ではタマモリターンとミナミノヒリュウをまとめて負かした。
タマモリターン、キヨミラクルは、距離が伸びてよさそうなのに対し、ミナミノヒリュウとカラテチョップは距離延長で成績を落としているため狙いを下げた。
ただ、ミナミノヒリュウが年明け後5戦していずれも3着以内と安定しているのに対し、カラテチョップは兵庫若駒賞勝ちから重賞を4戦して、着順、勝ち馬との着差、いずれも徐々に悪くなっているのが気になるところ。
とはいえ4頭は完全に勝負付けが済んだというわけではないので、この2頭にも巻き返す可能性はある。
◎タマモリターン
○キヨミラクル
▲ミナミノヒリュウ
△カラテチョップ