いよいよ旭川競馬場の最後が近づいてきた。この瑞穂賞(と最終レース)が終われば、残りは3日間。重賞はエーデルワイス賞JpnIIIを残すのみとなる。最終日はどれくらいのファンが集まるのだろうか。
さて、瑞穂賞だが、ここに来て3歳馬の活躍がすごいことになってきた。
道営の3歳馬というと、例年は2歳時の有力馬が中央や南関東に移籍してしまい、どうしても残った馬たちによる争いという感じだった。しかし今年は様子が違う。
火曜日の道営スプリントを勝ったのは3歳牝馬のラブストレングスだが、コースレコードでの圧勝で、いやホントに強かった。
そして瑞穂賞に出走する3歳の代表が、2冠馬のボクだ。
今シーズン、ここまで6戦して5勝、2着1回。前走、初の古馬との対戦となったオープン戦は、古馬重賞2勝を挙げているカオリノーブルをねじ伏せての勝利。昨年の古馬チャンピオン、ギルガメッシュの調子がイマイチとあれば、ボクの古馬重賞初制覇は濃厚といえそうだ。3歳馬に56キロは厳しそうだが、前走のオープンも55キロで勝っているだけに、ここもクリアしてくれるだろう。
相手にはギルガメッシュ。今シーズン未勝利だが、前走から2カ月ぶりで、道営記念に向けて仕上げてきていれば、昨シーズンの強さを見せてくれるかもしれない。頭まである可能性も考えておきたい。
ほかでは、オープン2連勝のあと前走ノースクイーンカップ2着のアーペレーヌ。B級を2連勝中のモエレエトワールも連下なら可能性はありそう。
◎ボク
○ギルガメッシュ
▲アーペレーヌ
△モエレエトワール
ここのところの重賞予想では「昨年は馬インフルエンザで……」という書き出しが多いように、昨年のこの時期は馬インフルエンザの影響を受けていたことを思い出す。この秋桜賞も昨年新設されいきなり馬インフルエンザで名古屋所属馬のみのレースとなり、特別に格下げされて行われた。今年は予定通り西日本交流の重賞として行われるが、結果的に笠松以外からは遠征馬がなかった。
仮に遠征馬があったとしても、西日本地区の交流ならシールビーバックが不動の本命。前走の金沢・オータムスプリントカップの予想でも触れたが、中央から転入してきた梅沢富美男さんの馬。転入後は、JpnIIIのスパーキングレディーカップこそ8着だったが、それ以外3戦の地方重賞はいずれも完勝というレース内容。今後の東海地区の重賞戦線を盛り上げていく中心馬といっていいだろう。
相手にはオグリオトメ。東海クイーンカップを8番人気で勝ったときには驚かされたが、以降は重賞勝ち馬にふさわしいレースを続けている。おじにあのオグリキャップがいるという血統背景も興味深い。
東海クイーンカップで2着だったアジュディサクセスは地元名古屋では8戦して7連対。2歳時もゴールドウイング賞で2着があり、重賞初制覇を目指す。
どうするか迷ったのがサチコゴージャス。年明けから5連勝したが、その後距離が伸びるとゴール前でバッタリ。ただ今回は牝馬同士のレースでもあり、ゆったり流れれば粘れるかもしれない。
マヤノクレナイは中央未出走のまま転入し、下級条件を3連勝。いきなり重賞は厳しいかもしれないが、その3戦はいずれも圧勝だっただけにいきなりでも通用するかもしれない。
◎シールビーバック
○オグリオトメ
▲アジュディサクセス
△サチコゴージャス
△マヤノクレナイ