7月26日のJRA函館・ラベンダー賞では、イグゼキュティヴが直線追い込むも2着馬にハナ差届かず3着で、函館2歳ステークスへの出走はならなかった。しかし、31日のJRA札幌・クローバー賞ではモエレエキスパートが勝ち、見事に札幌2歳ステークスの出走権を得た。
今年のホッカイドウ2歳馬にも中央で通用する素質馬がたくさんいそうだが、今回のブリーダーズゴールドジュニアカップにも楽しみなメンバーが集まった。
注目は、リリーカップを制したアンペアと、イノセントカップを圧勝したワンダフルクエストの対決。
アンペアは、ラベンダー賞ではスタートで後手を踏んでレースをさせてもらえなかったが、ダートに戻ったリリーカップではスタートを決め、直線で後続を突き放す強いレースを見せた。課題は初めての1600メートルだが、血統的には問題ないはず。
ノーザンファームの外厩馬ワンダフルクエストはデビューから3連勝。いずれも後方からレースを進め、直線で差し切るという2歳馬とは思えないレースぶり。
ゆったりと流れるマイル戦なら、さらに直線での末脚が生きると見て、アンペアを本命にする。
この2頭の力が抜けているだろうが、どちらかが崩れたときの連下候補としては、リロ。イノセントカップでは好位追走から食い下がってワンダフルクエストの2馬身差2着。続くアグネスタキオンプレミアムIでも、ノーザンファームの良血馬ナサニエルの2着と好走した。心配なのは、イノセントカップから中1週でアグネスタキオンプレミアムI、そして今回も中1週と、強い相手との厳しいレースが続いていること。
もう1頭はカミフブキ。デビューから一貫して1500メートル戦を使われ、初勝利が5戦目だが、続くアタックチャレンジも連勝して確実に力をつけている。
◎アンペア
○ワンダフルクエスト
▲リロ
△カミフブキ
JBCスプリントJpnIを目指す地元の最有力馬ベストタイザンが不在で、どの馬にもチャンスがありそうな組合せ。
ここは笠松のエイシンアスワンから。中央から笠松に転厩してこれが3戦目。前走くろゆり賞は、直線まで先頭もロードバクシンに差されての2着。差されたというより出し抜かれたという感じで、オープン馬が少ない今回のメンバーなら勝負になる。
相手には地元のフサイチミライ。前々走の兵庫サマークイーン賞は、向正面から進出し直線で後続を5馬身突き放すという強い勝ち方。前走摂津盃は5着だったが、これは距離が長かった。1400メートルに戻り、相手関係も楽になった今回、あらためて期待。
そのほかでは、前走同距離のS1を勝ったゴールドアランに、2年以上勝ち星から遠ざかっているもののS1で好走を続けているプリティスキャン。
船橋から名古屋に移籍し2戦目のA1を勝ったグッドストーンは、前走金沢に遠征したイヌワシ賞の大敗が気になる。距離短縮もプラスとは思えず、今回は見送る。
◎エイシンアスワン
○フサイチミライ
▲ゴールドアラン
△プリティスキャン