馬インフルエンザの影響で、かなり遅れて先週行われた霧島賞に続き、こちらは予定どおり行われる3歳の九州産馬による重賞・たんぽぽ賞。
97年から中津も含めた九州3場の持ち回りで行われ、02年からは荒尾固定での開催となっている。97、98年は荒尾所属馬が連勝したが、以降荒尾勢は勝利から見放されている。JRA勢は500万以下に限られているものの、これまでの11回で7勝とやはり強い。特にここ6年では5勝、残りの1勝も勝ったのは兵庫所属馬と、近年では九州勢は厳しい戦いとなっている。
トライアルのノカイドウ特別を勝ったクリノダイシスと、ミヤマキリシマ特別を勝ったカシノヨウスケが揃って出走してきた。
印象的だったのは逃げ切り5馬身差圧勝のカシノヨウスケだが、水の浮く不良馬場で前残りの展開に助けられた感じで、この圧勝はちょっとうたがってかかる必要がありそう。
そしてクリノダイシスのノカイドウ特別も逃げ切り勝ち。今回は前に行く馬が何頭かいそうで、好位から差せる馬から狙ってみたい。
で、中心にするのがカシノオウカン。ノカイドウ特別はゴール前で行き脚の鈍ったクリノダイシスとの差を詰め1馬身半差の2着。100メートル距離が伸びる今回、前がやりあえばこの馬の出番が十分ありそうだ。
人気がなければおもしろそうなのがハンターキリシマ。2歳時、JRA小倉のひまわり賞は3/4馬身差の2着。小倉2歳ステークスも10着とはいえ勝ち馬からは1秒3しか離されていない。このメンバーに入れば能力上位だろう。ただ前走休み明けの初ダートでしんがり負けしているだけに、ダートはまったくダメという可能性はある。
ノカイドウ特別、ミヤマキリシマ特別と連闘で出走し、ともに3着だったスズノクロヒョーも連下なら。
ノカイドウ特別で1番人気に支持され4着に敗れたテイエムワッゼエだが、道中追走に一杯で、中央のペースについていけなかったようで、今回は見送る。
◎カシノオウカン
○クリノダイシス
▲ハンターキリシマ
△カシノヨウスケ
△スズノクロヒョー