
笠松競馬はいよいよ16日(金)に06年度の最終日を迎える。若草賞は、3歳の牝馬限定戦ということもあるが、重賞未勝利馬同士の対戦となった。
この世代、東海地区の牡牝混合重賞での牝馬の成績を見てみると、シンメイジョアーが新春ペガサスカップで2着というのが最高で、それ以外は3着以下という成績。きちんと調べたわけではないが、笠松などからは例年牝馬からも活躍馬が出ているような気がするのだが、どうやらこの世代の牝馬は低調といえそうだ。顕著だったのが1月の笠松・ゴールドジュニアで、1〜5着を牡馬が、6着以下を牝馬が占めるという結果になった。
さて、若草賞だが、実績上位はやはりそのシンメイジョアー。中央の芝では惨敗だったものの、地元名古屋では5戦4勝。前走3歳1組の1600メートル戦は、早めに先頭に立つと2着に6馬身差をつける圧勝だった。
相手はどれにするか悩むところだが、2連勝中と好調のオーナーズレオン。前走、今回と同じ笠松1600メートルでの1分47秒4という持ちタイムは、良馬場としてはまずまず。
金沢のダブルアーチャーは、ここ2戦、園田の重賞に挑戦して5、8着という成績だが、地元金沢では、その後笠松のゴールドジュニアを制することになるマツノショウマを破った実績がある。このメンバーなら勝ち負けになっても不思議はない。
ここ2戦は結果を残せていないキンカフェローだが、ライデンリーダー記念3着があり、今回のメンバーなら馬券にからんでも不思議はない。
マツノメガミは前走オーナーズレオンに3馬身差をつけられ2着に敗れているが、今回は東川公則騎手に戻るだけに、押さえておく必要がありそうだ。
◎シンメイジョアー
○オーナーズレオン
▲ダブルアーチャー
△キンカフェロー
△マツノメガミ
クインオブクインという馬はまったく健気に頑張る馬で、馬体重が400キロを境に行ったり来たりしているほどの小さな馬だからそう見えるのかもしれないし、常に善戦はするもののなかなか勝てないことでも、またそう見えるのかもしれない。
父がキングヘイローで、よく見ると母の母の母の父にKing Dorsettという馬がいる牝馬なので、クインオブクインという馬名を付けられたのかもしれない。けれど、小さな馬体と一生懸命な走りは、およそ「女王の中の女王」という馬名には不つりあいなことでもまた興味を惹かれる。
3歳春にはゴールドジュニア、若草賞、スプリングカップと重賞を3連勝し、牡馬相手でも強いレースを見せた。しかしその後は、その年の秋に東海菊花賞を勝ったのみで、1年半近く勝ち星から遠ざかっている。
だからといってダートグレードなどに出走しても惨敗することもほとんどなく、むしろ堅実に結果を残している。
一世一代のチャンスは前々走、大井のTCK女王盃GIIIだったような気がする。逃げて逃げて逃げ粘って、直線に入ってすぐ、それから直線中ほどで、2度もうしろを振り返るくらいの余裕が見て取れた。しかしゴール寸前で追い込んできた馬たちに一気に飲み込まれてしまった。まったく惜しいレースだった。
で、15日(木)に笠松で行われるマーチカップだが、クインオブクインのネタで引っぱったからには、馬券でも狙っていると思われるかもしれないが、実は無印。各地のダートグレードでは常に善戦しているため、地方馬同士の争いならもっと活躍してよさそうだが、メンバーが落ちてもなぜかそれなりにしか走れないのもまたこの馬の持ち味なのか。
ここはニッシングリンから。中央、南関東への遠征を別とすれば、05年5月以降では兵庫で4着、笠松のくろゆり賞で3着がそれぞれ一度ずつある程度で、あとは連対を外していない。東海ゴールドカップを1番人気で制したことは実力の証しだろう。
エイシンダイオーも笠松転入以来、18戦連続連対。中には重賞初挑戦となった東海ゴールドカップ2着も含まれているだけに、ここでも確実に結果を残してくれるだろう。
川崎から笠松に移籍し、これが3戦目となるブルーローレンスもそろそろ笠松の水に馴れ、一発があってもおかしくない。
クインオブクインは、順番に並べていったら6番手評価になったので、残念ながら印がまわらなかた。
◎ニッシングリン
○エイシンダイオー
▲ブルーローレンス
△ウイニングウインド
△ニシノフィクサー
14日(水)に行われる六甲盃は、アラブの時代は3歳三冠の最終戦として注目され、その最後の年となった99年はワシュウジョージが締めくくった。00年にはサラブレッド3歳馬の重賞として行われ、年が明けてからの開催となった01年度(施行は02年1月)からは4歳以上の重賞として行われている。
今年は2400メートルに距離延長された。
年が明けてからの開催となった過去5年のうち、なんと04年のホシオー(金沢・当時8歳)以外の4回はいずれも明け4歳馬が制している。
今の兵庫勢も勢いがあるのはやはり4歳馬だ。
と思って枠順を見てみると、どうしたことか、その4歳馬が1頭もいない。
なるほど。ジョイーレは3月21日の黒船賞GIII(高知)に、チャンストウライは28日(水)の名古屋大賞典GIII(名古屋)に出走予定となっている。おまけに5歳のベストタイザンも黒船賞に出走予定で、今回の六甲盃はトーコーアンタレス(牡5歳)以外はすべて6歳以上というメンバー構成となった。
ここは8歳馬タガノインディーが不動の中心となりそうだ。南関東ではA2やオープンの準重賞を5戦したが3着が最高という成績。しかし兵庫に移籍後は園田金盃、新春賞の2重賞を含む3連勝。前走は佐賀記念GIIIに遠征し、名古屋のキングスゾーン(3着)に3/4馬身差の4着と健闘した。園田の2400メートルは、すでに園田金盃で制しているのも心強い。
鞍上の木村健騎手は、10日(土)のJRA阪神最終レースで9番人気の馬を勝たせる活躍を見せたが、その日の第4レースでは降着となり、6日間の騎乗停止処分を受けている。騎乗停止前の大一番として、一層気合が入ることだろう。
相手筆頭は笠松から遠征のゲットゥザサミット。昨年10月には姫山菊花賞(園田1700メートル)でジョイーレの2着という実績があり、ここ3戦、南関東の強いメンバーに揉まれた経験は必ず生きるはずだ。
そのほかでは、北海道から兵庫に移籍しA級で5戦2勝、2着3回と安定した成績のマイネルゲベート。重賞初挑戦だが、兵庫に移籍してからの5戦でオープンクラス(S1)を2勝しているビッグインディ。園田金盃3着のタマモビクトリーまで。
おそらくタガノインディーからだと、高配当は望めないだろうから、ゲットゥザサミットとの組合わせを厚く。あとはオッズを見ながらマイナスにならないように流す。
◎タガノインディー
○ゲットゥザサミット
▲マイネルゲベート
△ビッグインディ
△タマモビクトリー
13日(火)には、荒尾競馬場でファン選抜の大阿蘇大賞典が行われる。
フジエスミリオーネとトウショウゼウスが栃木時代に、ツルギデンカが金沢時代に重賞を勝っているものの、荒尾で重賞を勝っている馬が1頭もいないというメンバー構成となった。しかし重賞2着はあるという馬が何頭かいて、力関係が悩ましい。
実績上位は1月17日の荒尾金盃で1〜4着だった、ツルギデンカ、フジエスミリオーネ、フジヤマロバリー、マルシゲサーパスと考えてよいだろう。その荒尾金盃は人気どおりの着順で、この4頭はそれぞれきっちり1馬身ずつの差だった。
その後は、ツルギデンカが佐賀に遠征してB1特別で4着。残りの3頭は、2月21日の大阿蘇賞に出走して、2着のフジエスミリオーネ以下、この3頭の比較では荒尾金盃と同じ順で入線した。
今回は山口勲騎手に乗り替ったこともあり、フジエスミリオーネを本命にする。05年3月に廃止となった宇都宮競馬最終日最終レースのとちぎ大賞典を勝ち、その後は川崎、高知、荒尾と転厩。その間、去年6月に荒尾で1400メートルのオープンを1勝したのみで、なかなか勝ち星には恵まれない。大晦日の肥後の国グランプリでは直線一旦は先頭に立ちながら、うしろから来た2頭に差されてしまった。ここは2年ぶりの重賞制覇のチャンスと見る。
相手にはツルギデンカ。
各上挑戦で食い込んできそうなのは、中央から荒尾に戻り、3走目の前走A2特別を勝ったケイウンヘイロー。昨年の7月以降、3着以内を外さず堅実にB級まで勝ち上がってきているテイエムタマガッタ。
マルシゲサーパスまではさすがに印がまわらない。
フジエスミリオーネとツルギデンカの組合せを厚く、あとはフジエスミリオーネから流す。
◎フジエスミリオーネ
○ツルギデンカ
▲ケイウンヘイロー
△フジヤマロバリー
△テイエムタマガッタ
先週の帯広記念だが、まいりましたというか恐れ入りまいたというか、フクイズミ。
末脚は抜群に切れるのだが、たまに障害で失敗するとどこにもないということがあり、初めての800キロではその障害でてこずるだろうと思って無印にしてしまった。
果たして、フクイズミとしてはやや早めに仕掛けた第2障害でヒザを折ったときは「やっぱり」と思った。ところが、すぐに立て直して3番手で障害をクリアしたときは、「ああ、こりゃもうフクイズミだ」と観念した。
本命にしたスーパークリントンはもうどこにもなく、馬券の予想としてはダメダメだったのだが、2着のトモエパワーだけは思ったとおりの結果だった。近走結果が出てなかったのは帯広記念を勝ったことで獲得賞金が増え、負担重量を課されてのもの。
あくまでも現段階ではあるが、これでばんえい記念の本命はトモエパワーでほぼ決まった。
雪が降ったりして超軽馬場になればミサイルテンリュウということもあるかもしれないが、3月下旬だとその確率も低い。
旧勢力のミサキスーパーは、スーパーペガサスがいなくなった今こそ、大一番を制することができるかどうか。
ばんえい記念4連覇の王者スーパーペガサスが引退し(登録上はまだ抹消にはなっていないが)、帯広だけの開催になるばんえい競馬は、オープンクラスの顔ぶれもまた新たな時代に突入する感じだ。
カネサブラック、スーパーロイヤル、スーパークリントン、ナリタボブサップなどの明け5歳世代は、来年から再来年あたり、さらに本格化したときが楽しみだ。
さて、前置きが長くなったが明け3歳世代のチャンピオン決定戦、イレネー記念。
昨シーズンはマルミシュンキという圧倒的な存在がいたのとは対照的に、今シーズンは上位拮抗で、勝ったり負けたりという混戦模様。今回牝馬の出走はなく、全馬680キロの定量だが、はっきりいって難しい。
ここはホクレン賞を勝ったカネサリュウから。その後3歳オープン戦を5戦して勝ち星はないが、いずれもトップハンデを課されてのもの。
ホクレン賞の結果と上位4頭は同じになってしまうが、対抗アローファイターで、シベチャタイガーにパンチテンリュウ。穴なら2連勝中のカイセゴールデン。
◎カネサリュウ
○アローファイター
▲シベチャタイガー
△パンチテンリュウ
×カイセゴールデン