今年14回目を迎えるばんえい競馬の重賞・北斗賞は、第1回から第10回まではシーズン最初に行われる古馬の重賞として親しまれていた。しかし03年からは旭川の開催が春だけになったことで、地名のついた旭王冠賞を春の旭川開催で行うしかなくなり、北斗賞は押し出せれる形で夏の岩見沢開催となった。
そして定量戦で行われる古馬の重賞は、ばんえい最大のレース・ばんえい記念と、この北斗賞のみ。北斗賞がシーズン最初の重賞だったころはそれでもよかったが、この時期に行われるのに定量戦はどうなのだろう。力関係もある程度はっきりしてきているし、年度内の獲得賞金もかなり差がついてきている。別定戦にしたほうが馬券的に妙味が出ると思うのだが。
さて、ばんえい競馬といえば王者スーパーペガサスだが、この北斗賞には登録すらなかった。今シーズンは旭川で2戦して2、6着。スーパーペガサスにとっては、もはや目標はばんえい記念5連覇しかなく、無理せず最後の大一番に絞って調整していくのだろう。この北斗賞にしても、02年から04年に3連覇しているだけに、どうしても欲しいタイトルというわけでもない。
登録の段階では、サダエリコ、ミサイルテンリュウ、アンローズの三つ巴だろうと考えていたのだが、残念ながら岩見沢コース得意のアンローズが回避してしまった。それで定量戦となれば、ここは旭王冠賞で1、2着のサダエリコとミサイルテンリュウの一騎打ちで仕方がない。
20キロ差の旭王冠賞ではサダエリコが先着したが、15キロ差に縮まった7月2日のマロニエ賞では、ミサイルテンリュウが勝ち、間にアンローズを挟んでサダエリコは3着だった。
ここは20キロ差に戻ったためサダエリコのほうに分があり、と考えるのが普通かもしれない。しかしミサイルテンリュウにとっては、タイトルは昨シーズンの帯広記念しかなく、とにかく重賞タイトルを積み重ねたいところ。旭王冠賞の雪辱に賭けるミサイルテンリュウのほうを本命にする。
相手はもちろんサダエリコで、この2頭に続くのは、岩見沢で調子を上げてきたヨコハマボーイと、旭王冠賞3着のミサキスーパー。しかし上位2頭の組み合わせを買うと、オッズ的にそれ以外の馬券まで回らないような気がするがどうだろう。
◎ミサイルテンリュウ
○サダエリコ
△ヨコハマボーイ
△ミサキスーパー
このブログで張り切って復活させた「帰ってきた今月のヤキソバ」だが、この日とこの日にいずれも笠松のヤキソバを取り上げたきり後が続かない。
で、マーキュリーCで盛岡に行ったときに食べようと思っていたのだが、以前にも一度食べたことがあって、どうにもイマイチっぽいヤキソバしか見当たらなかったので断念してしまった。あんかけヤキソバみたいなのもあったような気がしたのだけど、競馬場のヤキソバといえば、やっぱソースヤキソバでしょ。というわけで盛岡のヤキソバは見送り。
というか、どこの競馬場でも売店などはだいぶ改装、縮小されているようで、最近ではヤキソバならどこに行ってもある、という状況にはなかなかならずにちょっと寂しかったり。
* * *
さて、23日(日)は盛岡競馬場で3歳馬による芝の重賞「オパールカップ」が行われる。フルゲート14頭のうち、6頭が他地区からの遠征だ。
以前に書いたかもしれないが、岩手の重賞はほとんどが全国交流になっていて、こうして他地区から多数の遠征があり、レースとしてワクワクするし、予想のしがいもある。
とはいうものの、地元岩手で岩手競馬の馬券しか買わないという人にとってはどうなのだろうと、ふと思ったり。もしかして、「こんな見たこともない馬がたくさん出るレースの馬券なんか買えん」という意見があっても不思議ではない。
メンバー構成にもよるのだろうが、他地区の馬がたくさん出てくる重賞と、地元馬ばかりの重賞と、どっちが馬券が売れるのかちょっと調べてみたいような気もする。
そしてオパールカップだが、出走馬をざっと見渡すと、重賞勝ち馬は地元岩手のブラックショコラのみ。前々走、芝1600メートルのはまなす賞では、ジャパンダートダービーGIで3着と好走したオウシュウクラウンに半馬身差まで迫る2着。地元の利もあり鞍上が菅原勲騎手とくればこの馬が本命だろう。
対抗は笠松のシホウネリ。昨年10月のジュニアクラウン2着のあとは、7戦すべて中央の芝を使われ、3着が最高だが常に勝ち馬とそれほどないレースをしている。
さらに、芝は初出走となるが船橋のジェスターズコートにも期待したい。ダーレー・ジャパン所有のUAE産で、ここまで8戦して3着を一度も外していないという堅実さ。ここ2戦は大井で2連勝と調子を上げている。
以上3頭の争いだろう。あとは離れて地元のツルマルオーカンとグリーントマトまで。
◎ブラックショコラ
○シホウネリ
▲ジェスターズコート
△ツルマルオーカン
△グリーントマト