川口所属の33期。2022年5月29日に行われた川口オートGII川口記念で地元グレード初優勝を飾った。年末のスーパースター初出場で王座決定戦2着など、ここ1年の活躍が目覚ましい黒川選手。地元グレード初優勝の状態や気持ち、今後の目標などお聞きしてきました。
(取材日:2022年6月20日)
インタビュー / AKI
AKI:GII川口記念優勝おめでとうございます!今のお気持ちいかがですか?
黒川:ありがとうございます!去年、地元の記念は優勝戦に乗るも獲ることが出来なくって。ずっと獲りたいなと思っていたんで優勝できて凄く嬉しかったです。初めてのグレード優勝は山陽のGIだったんですが、今回の地元GIIの方が嬉しかったですね。
AKI:エンジン状態を振り返るとどうですか?
黒川:開催3日目の朝練から凄く良くって。自分の中では「この節にいるメンバーの中では1番良い状態じゃないかな?」と思っていました。調整としては大したことはやってないんですが、最近やってないセッティングをパッとやったら凄く動き出しました。パーツ交換ではなくセッティングで乗りやすさや、パワーなど、全体的に良くなりました。
AKI:今回は消音マフラーでのレースでしたが、通常マフラーとは違う調整をされたりするんですか?
黒川:普段は消音マフラーだからとあまり気にすることはないんですが、たまにマフラーによって消音特有の感じが出てしまうことがあるのでそういう時は乗ってみてセッティングをします。自分の場合はドドドが止まらなくなっちゃいますね。あとは、ブレーキが効き過ぎる感じ、止まりすぎちゃう感じです。そこを解消しようとすると力がなくなってレースにならなかったり。たまにそういうマフラーもあります。ただ、基本的には消音マフラーだからこうするというセッティングはありません。
AKI:優勝戦は10mオープン戦、スタートで2番手の位置に付けましたが振り返っていかがですか?
黒川:今年のSGオールスターまではスタートは凄く切れてたんですが、その後落車してから突き抜ける感じがないんですよね。なので、優勝戦の2番手は良い位置付けれたと思います。ただ、年末くらいキレてたらトップスタートも行けてたかなと思いましたし、気持ちはトップスタートを狙っていたので「あー、2番手か」とは思いました。
AKI:道中はトップスタートを切った人見選手(山陽28期:人見剛志選手)が粘っていましたが後ろに付けた感じはどうでしたか?
黒川:スピードもあるし隙がないというか、やっぱ人見さん上手いんで最初は着いていくのでいっぱいいっぱいでした。途中で人見さんが滑りだしたあたりから、後ろから青山さん(伊勢崎31期:青山周平選手)も来て。後ろの音が大きくなってたのでモニターを見たら「8」って見えて「うわ、やばい!きた!」と思いました(笑)うかうかしてられなくなって「とりあえず仕掛けよう!」と思って思い切っていきました。それが結果なんとか上手くいきましたね。
AKI:先頭になってからの状態はいかがでしたか?
黒川:タイヤの滑りもなく。ただ、バックストレッチでモニターを見っぱなしでした(笑)青山さんが人見さんをパスして、自分と一対一になった時、青山さん相手にしめても意味がないのでとにかくハイペースになるように頑張って開けて逃げました。
AKI:青山選手を振り切ってゴールした瞬間というのはどうでしたか?
黒川:本当に嬉しかったですね。よっしゃー!という気持ちになりました。やっぱり地元は応援してくれてる人も多いですし、今回オッズをチラッとみたら「随分と5が売れてる。え、そんな売れるの!?」とドキドキしました(笑)期待に応えなきゃという気持ちもありました。車券でもお返しができて良かったです。ウイニングランでは「おめでと~!」とか「車券取ったぞー!」とか聞こえてきて嬉しかったです。
AKI:お話しを年末に戻しますが、初めてのスーパースターでは大活躍でしたね!
黒川:あの時はエンジンも良かったし、何よりスタートが凄く切れてました。思い返せばスーパースターでは誰1人として人を抜いていないんですが(笑)初めての夢の舞台はしんどかったですね。緊張感もあるし、毎日がSG優勝戦のメンバーで、自分のエンジンが良くてもうかうかしてられない。集中力が必要な開催だったので本当にしんどかったです。今回はエンジンが出来上がった状態で入れたのでほとんど仕事をせずに済んだんですが、もしエンジンが悪い状態だったら最悪だろうなと思いました。相手が格上選手ばかりなので。
AKI:そんな中、王座決定戦まで進み2着!この成績に関してご自身ではどう感じていますか?
黒川:4着以内をコツコツと積み重ねてなんとか最終日に12Rで走れたら良いなと思っていたので、そこまで行けると思っていませんでした。予選では展開もありましたが1着も取れましたし、先輩達に「もしああいう展開になればSGが取れる可能性があるんだぞ」と言われて嬉しかったですね。初めてのスーパースターは王座決定戦を目標にしていたので、目標以上はクリアできました。
AKI:となると、今年の目標は?
黒川:今年の目標は2つ。まずは、先輩に言われたのが「今年は5本な!」と言われたので開催問わず5回優勝すること。ここまで半年でなんとか3つ。残り半年で2つ。走路改修もあって地元では走れないので遠征先で2つですね。結構頑張らないといけないですね。その中に、SGが1本入ってたらいいなと思っています。
AKI:今後の課題はなんですか?
黒川:グレードなどオープン戦では活躍出来てるんですが、普通開催で勝てていないんです。なので、課題は捌きですね。普通開催で前が重なった時ももちろんですがグレードレースでも一緒ですね。上手い人はうち突っ込んでキチッと止める。そういう走りが出来る様になりたいです。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。
黒川:お客様の車券に貢献出来るように一生懸命頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!
(写真は川口オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。2013年4月~2018年3月まで飯塚オートイメージガール3代目「勝利の女神」として活動した後、レポーターを経て、現在は飯塚オートCS放送、ネット放送のメインMCを担当。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベントやYouTube配信などに出演中。
飯塚所属の34期。消防士からオートレーサーに転向。デビュー当初はなかなか結果が出ずかなり苦戦を強いられる。そんな中、デビューから約3年、2022年5月20日にデビュー初優出を決めるとそのまま初優勝を決めました。その時のお話、課題や目標などお聞きしました。
(取材日:2022年5月31日)
インタビュー / AKI
AKI:デビュー初優勝おめでとうございます!初優勝決めたお気持ちはいかがですか?
道智:自分的には一つ勝利を重ねただけな感じ。なんともないというか。よっしゃ!ってなるかと思ったんですがそうでもなくって。こんなもんなんだなぁと思いました。思いのほか優勝できたのが早かったからかもしれましせんね。優勝戦もなかなか乗れないのに、さらに優勝なんてと思っていたんで。なので、優出が決まった時もまずは優勝戦に乗れたことで充分というか。それなのにそのまま優勝してしまって、「あれ?」って。同期もほとんどが優勝戦に乗ってるけどなかなか優勝出来ないわけで。なので、自分もそう簡単には優勝はできないだろうなぁと思っていたんです。けど、周りの人たちが喜んでくれたり祝ってくれたりして、そのことに関しては本当に良かったなぁと思います。
AKI:エンジンの状態はかなり良かったんじゃないですか?
道智:すごく良かったです。5月に入って飯塚の開催が始まってから新品のシリンダーを入れました。それが良かったんでしょうね。遠征続きの後半は特に良くなかったんですが、シリンダーを交換してからはそこそこ戻ってきたかなぁという感じ。ただ、まさか優勝戦に乗るまで行くとは思ってもいませんでした。練習でも感じは悪くないけどレースでこんなに結果が出るなんて。本当に「あれ?」でした。まずは優出が目標だったのが一回で優勝までしてしまって。なので、優勝してもふわっとしています。
AKI:デビューして3年、2級車の時は特に苦労している印象でしたが振り返っていかがですか?
道智:大変でしたね。自分は大概遅くって少し良くなったと思ったら周りの同期はもっと良くなっていて。そういうのも見ていたら"自分が優勝なんてできるのかな?"と思っていました。"優勝"を目標に上げるところまで自分のレベルがいってないと。なので、今回の優勝はいろんなことがハマった感じですね。自分の技量でどうにかなったわけではなく、環境がつれていってくれただけな感じ。タイヤも凄く良かったです。
AKI:ただ、優勝戦は前の井上選手(飯塚29期:井上智詞選手)の内に上手く入り込みましたよね!
道智:内から捌くことは練習でも試したりしていて。その辺の意識がレースでもでた感じです。それでも、エンジンが連れて行ってくれたというのが本当に大きいです。自分の実力で勝ち取ったという感じはなかったです。そういうところが「やった!!」とならなかったのかもしれませんね。
AKI:良い逃げをすることが増えました、スピードに関してはどうですか?
道智:そこに関しても自信があるわけではないですね。タイムが出た時はエンジン、タイヤが良かったかなぁと感じることが多いです。元々滑らすタイプなんですが、それが減ってきたというのがあります。3~4コーナーを膨らませてしまうのが減った感じですね。そこぐらいですかね、まともに見れるようになったのは。なので、乗り方もまだまだ。エンジン、タイヤが良くても自分がちゃんと走れるか分からないというのはあります。状態が良い分自分もミスなく行けてる感じです。
AKI:レースでは緊張されるんですか?
道智:緊張はしますね。けど、優勝戦よりも雨の方が緊張します。晴れより雨の方が評判が良いですし、周りの選手からも雨が降ると「いけるぞ」と言われたりして、「行かないといけない」という空気が出て緊張します。今の自分は雨は乗れるけど明日は乗れるか分からない。雨の方がチャンスはあるだろうなと思うけど、そのチャンスを今日の自分は活かせるのかどうかと考えてしまいます。なので、雨で勝てたら「よしっ!」よりも「良かった~!」と安心します。優勝戦だからどうこうではありませんね。優勝戦は見たことない景色で緊張するのかなと思っていたんですが、そんなこともなくいつも通りの気持ちで臨めました。優勝できると思ってなかったので"取りにいこう!"という感じもなかったですし、いけるところまでいってダメなら仕方ないという感じ。逆にそれが良かったのかもしれませんね。
AKI:スタートに関して、しっかり枠なりを決めるイメージがあるのですが、ご自身ではいかがですか?
道智:んー。周りには速い方だと言われるんですが、僕自身は特に速いと思っていません。2級車の時はエンジンのパワーが弱くて持って行ってくれなかったんですが、1級車はパワーがある分誤魔化せてる感じです。ただ、変な失敗はしないと思います。一度全く切れなくなった時があって、その時に色々探して試して。その積み重ねもあるかもしれませんね。突き抜けて速いわけではないけど、自分のそれなりのスタートは出来上がってると思います。
AKI:整備に関してはどうですか?
道智:基本的に整備は自分で考えて行っています。迷子になったら周りがアドバイスをくれたりするんですが割と自由にさせてもらっていて。そういう部分は自分に合っていてありがたいです。新人の時は何をしたら良いのか、何も分からず上手く話せなかったですが、今は自分が話したい事を話せる人が増えてきて、いろんな話を出来る様になってレース場が過ごしやすくなってきました。それが1番良い変化ですね。ロッカーグループを超えて話せる人も増えてきましたし。最近では司さん(飯塚29期:丹村司選手)と仲良くしてもらっています。デビュー当時から司さんと同じロッカーグループの室田さん(飯塚24期:室田泰利選手)によく見てもらっていて。その流れで司さんと話すようになって、今ではめちゃくちゃ仲良くなりました(笑)最初は走ればドベで、レースが終わったら色々言われて。レース場に来るのが怖かったです。楽しいことは何もなかったですね。けど、今はレース場の生活が楽しくなってきて、レースでも連に絡むことが増えて、働いて帰ってきたなという達成感も出てきました。
AKI:"優出""優勝"という目標一度に達成した訳ですが、次の目標は考えていますか?
道智:普通にいけば"お客さんの目の前で優勝する"になると思うんですが、自分としてはまだ定まっていません。けど、もう10、20mハンデが下がった位置で勝ち負けできるようになりたいですね。下がって惨敗続きだったら意味がないので。下がってもそれなりに戦えるようになれればなぁと思っています。徐々にレベルを上げていけるように頑張りたいです。
AKI:デビュー前からTVで話題になりました。ご自身ではどう感じていたんですか?
道智:面白かったと言ってくれる人は多かったんですけど、僕はそれどころではなく面白くしようと思ってもいませんでした(笑)ギリギリな感じでした色々と。そこから考えると立ち直ったなぁという感じですね。自分は体格がしっかりしてる方なので減量はデビュー前から本当に苦労していましたし、これからもずっと向き合わなきゃいけないことですね。養成所を出た時に反動で太ってしまって。今は元に戻っていますが、もう少し体重を落としたいと思っています。食べすぎないように、筋トレも重い物はせずに時間ができたら走路を歩いたりするようにして。ちょっとずつ減ってきてるとは思います。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
道智:いつも通り頑張って走ります。良かったら応援してください!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。2013年4月~2018年3月まで飯塚オートイメージガール3代目「勝利の女神」として活動した後、レポーターを経て、現在は飯塚オートCS放送、ネット放送のメインMCを担当。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベントやYouTube配信などに出演中。
飯塚所属29期。2022年5月9日の飯塚ナイターで悲願の初優勝を飾った。初優勝への思い。2004年デビュー以来からここまでどんな18年だったのか。いろんなお話をして頂きました。
(取材日:2022年5月12日)
インタビュー / AKI
AKI:デビュー初優勝おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
田中:ありがとうございます!達成感がありますね。
AKI:ゴール戦ではどんな気持ちでしたか?
田中:本当に最後の最後に変わったんで「あれ?今俺優勝した?」という感じで(笑)実感はなかったですね。けど、嬉しくて達成感のようなものはありました。
AKI:取材をしていく中で、車の状態は良いところで推移していたように感じていたんですが、実際はいかがですか?
田中:んー。波はあるんですが、優勝する前の前くらいの節にキャブのセットを変えたら自分的にはガラリと変化して乗りやすくなりました。パーツ交換はたまにという感じで基本的にはセッティングを煮詰めていくタイプです。けど、今年は新品クランクを入れてからエンジンが良くなった気はしますね。なので、優勝した節のエンジンの感触は良かったです。
AKI:優勝した節はスタートも切れてましたが、何か扱っていたんですか?
田中:セッティングではなくクラッチレバーの握り方を変えていました。たまたまなんですけど、「やってみよう。」と思って準決の前の練習で試してみたら切れて。「お、良いな」という感触はありました。準決は内に高林さん(飯塚27期:高林亮選手)、外は牧瀬(飯塚29期:牧瀬嘉葵選手)で、今までのレースでは勝ててるイメージがあったので気持ちは楽にいけましたし、スタートも練習どおり上手く切れました。ただ、優勝戦は0m6車並びでスタートは行かれるだろうと思っていました。元々0mの位置が苦手で、0mからスタートが切れる人は本当にスタート巧者のイメージです。なんていうか、10m、20mだと角度のほかにも傾斜があって前に進む感じなんですが、0mはほぼ平で綺麗にスタートを切らないとブレるイメージがあるんです。なので、苦手意識があったんですが、優勝戦では良いスタートが切れましたね。
AKI:スタート切って前には吉松選手(飯塚33期:吉松優輝選手)がいました。
田中:同じロッカーグループのかわいい後輩がいましたね(笑)優輝はスピードがあるのでとりあえず着いていこうと思っていました。最初はなかなか詰まらなかったですね。序盤は直線でも離されるし、自分も無理してグリップを開けようとして滑りそうになったり。けど、優輝の走りはずっと見てて「序盤は早くても後半はタイヤが滑り出すぞ」と頭の中にあったんです。なので、なるべく離されないように走っていました。
AKI:最周回ではかなりコーナーで詰めていましたよね。
田中:そうですね。最周回の2コーナーで車を内に向けたんですが滑っちゃって。「きついなぁ。」と思ったので最後は外に突っ込んでゴール戦でちょい差しでも出来たらなという気持ちだったんですが、優輝が丁度良いところでフロントを滑らせて。「あれ?...いけー!!」という感じ。なのでゴール後は「勝ったよね??」という感じで気づいたらゴールでした(笑)
AKI:ゴール後一度ロッカーに戻って胴上げされていませんでしたか??
田中:そうなんです(笑)初優勝というのもあっていろんな方が出迎えてくれました。嬉しかったです。胴上げは野球の監督の気持ちが分かりました(笑)
AKI:ウイニングランも行いましたがお客さんの声援は聞こえましたか?
田中:はい!聞こえましたし、手を振って下さったりよくテレビで見る光景でした(笑)気持ち良かったです。表彰式ではまだ実感なく。篠原さん(飯塚26期:篠原睦選手)が見ててくれてたみたいなんですが「緊張しすぎやろ(笑)」と言われました(笑)緊張しましたし、何を話したらいいか分かりませんでしたね。けど、最後のコメントはもっと大きな声を出そうと思ってコメントをしました。
AKI:悲願の初優勝。ここまでどんな18年でしたか?
田中:そうですね。んー。嫌なことの方が多かったですかね。上手くいかないことの方が。けど、結果楽しかったです。長いけど、あっという間な18年でした。何度も優出して周りの方にも優勝してこいよ!と声をかけてもらっていましたが、プレッシャーにはそこまでならず。もちろん勝ちたいとはいつも思っているんですけど、本当に速い人と比べたらプレッシャーは少ないと思いますよ。ただ、緊張はします。緊張しいだし熱くなりますね。熱くなるのは若い頃に比べたら落ち着いてきましたが、緊張はどんなレースでもします。優勝戦も"優勝するぞ"とかそんな感じではなく。相手がいる競技なので"まずは自分ができることをやろう"という気持ちを心がけて走りました。
AKI:"初優勝"という一つの目標をクリアしたわけですが、今後の目標は考えていますか?
田中:デビュー当初から"最高ハンになりたい"と思っていて、ようやく優勝して最高ハンにおいてもらっているのでこの位置でもう一回優勝したいですね。今はエンジンも良いので頑張りたいです。
AKI:ご自身の整備面はいかがですか?
田中:整備に関して自信はないですね。音とかも良くわからないし。それに音痴なんで(笑)関係あると思うんですよね。稲原さん(山陽28期:稲原良太郎選手)は絶対音感の持ち主らしく整備も上手いと聞きます。確か「ソのシャープが良い」とか言ってました(笑)それが分かったら良いですよね。けど、自分は分からないので、音を聞くというよりは乗って確認するタイプです。
AKI:今の1番の課題はなんですか?
田中:んー。体重かな?(笑)ガタイが良い方なのでダイエットまではいかないですが、日頃から運動をして増えないようにはしています。デビュー当時が62~3キロで今が65キロなので大きく増えてはないですがこれ以上増えないように。本当は60キロくらいにはしたいんですがそこまでいくと体がきついので。なので、体重を増やさないのが課題です。
AKI:雨に関してはいかがですか?
田中:飯塚の雨は良いですね。けど、他のレース場は滑るし違います。そう考えると斑の方が良いですね。走路改修前の飯塚斑走路にだいぶ鍛えられたので恐怖心とかもないです。他のレース場の斑も大丈夫です。良い修行になりました。
AKI:捌きに関してはいかがですか?
田中:やっぱ最高ハンで走っている人は捌きもうまいですよね。エンジンで勝てても隙があると入ってこられてしまいます。本当に一瞬です。そこも勉強ですね。後輩にも負けないように。
AKI:消音マフラーに関してはいかがですか?
田中:特に苦手意識もないですね。ブレーキが効くんで止まりが良くより突っ込める感じです。そこはプラス要因ですね。ただ、スタートは普通のマフラーよりも吹かさないといけないので切りづらいですね。消音の方がムラです。
AKI:いろんなお話を聞いていきましたが、ここまで18年選手になって良かったですか?
田中:それはもうずっと良かったと思っています。元々は伊勢崎に引っ越して高校卒業くらいからオートレースを見るようになって。その頃から漠然とオートレースが好きだなと思っていました。その後は社会人サッカーをして、サッカーが落ち着いてから試験を受けた感じです。サッカーをしてる時もオートをずっと見ていました。28期も受けたんですが落ちて。29期の時は結構勉強して受けましたね。試験に受かって、養成所に入って、配属されたのが飯塚。ロッカーを居住地の近くに戻すというのもあったんですが、その頃には結婚していて住所も移していたので移動する理由もなかったですし、何よりも選択権がありませんでした(笑)何も聞かれませんでしたね(笑)それに、今のロッカーが最高です。自分がなりたい職業に就けるってなかなかないですね。なので、選手になれて良かったという気持ちはずっとありますね。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
田中:一走一走諦めず走ります!これからも応援よろしくお願いします!
(写真は飯塚オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。2013年4月~2018年3月まで飯塚オートイメージガール3代目「勝利の女神」として活動した後、レポーターを経て、現在は飯塚オートCS放送、ネット放送のメインMCを担当。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベントやYouTube配信などに出演中。
伊勢崎所属の34期。バイク競技トライアルからオートレースへ転向。今年2月には2度目の優勝を飾りオートレース界でも頭角を表してきました。デビュー4年目で見えてきたオートレースの事、課題や目標などお話しして頂きました。
(取材日:2022年5月10日)
インタビュー / AKI
AKI:今年の2月に優勝がありましたが、ここまでの車の動きはいかがですか?
野本:だんだんセッティングが分かってきて。もちろんまだまだ分からないこともいっぱいあるんですが、自分の中でまとまりつつある物がちょっとだけあります。少しずつ安定してきている感じです。
AKI:初優勝は特別なものがあると思うんですが、その時の状態はいかがでしたか?
野本:今思い返して見たら初優勝の時はたまたまだったなと思います。たまたまセッティングが合っちゃって。もちろん整備は一生懸命やってはいたんですが、今思うとたまたまですね。運が良かったんだと思います。
AKI:2回目の優勝の時の気持ちはいかがでしたか?
野本:2回目は自分なりにエンジンを仕上げられて、運もあったけど1回目よりはちゃんと優勝を取りにいけたかなと思います。初優勝の時はまさか優勝できると思っていなくて凄く嬉しかったんですが、2回目も初優勝と同じくらい嬉しかったですね。自分が試して練習したことが結果に繋がったと思うと本当に嬉しかったです。
AKI:野本選手はバイク経験者、トライアルからオートレーサーへの転向ですが同じバイクでも違いは大きかったですか?
野本:自分は元々スピード競技からきてないので、養成所に入る前から難しいだろうとは思っていました。スピードにも慣れているわけではないし。けど、想像以上に難しかったですね。バイクは全般的に好きでトライアル以外にも外で普通のバイクにも乗っていたんですが、オートレースのバイクは全く別のもだと思いました。なので、養成所でも戸惑いました。ただがむしゃらに乗ってた感じですね。デビューしてからは、師匠や周りの先輩方のおかげでだいぶ乗り方も分かってきました。
AKI:スピードには慣れるものですか?
野本:最近ようやく慣れてきました。150キロ出てる状態でバイクをコントロールすることと、2、30キロでバイクをコントロールするのは怖さも全然違います。オートレースのバイク操作は本当に難しいですね。
AKI:整備の面ではどうですか?
野本:元々バイクショップで働いていて整備はすごく好きでした。今でもオートレースの整備は好きですね。人がめんどくさいと思う整備でも自分は楽しみながら整備ができてると思います。ただ、整備が苦じゃないことが裏目に出てしまうことがあって。やりすぎてエンジン壊してしまったりすることがたまにありますね。もうちょっと今日よりタイム縮まらないかなと思っていらん事して次の日大失敗とか。けど、やってみないと分からないこともあるので一生懸命手を動かしてるところです。
AKI:バイクの原理とかは分かっていた感じですか?
野本:ある程度は分かってはいたんですが、オートレースのバイクになると真逆のこともあったりして特殊です。外のバイクだと湿度が上がるとガスを薄くするのがセオリーなんですが、オートレースは逆で外のバイクのセオリーが通用しないことが多々あります。その考えが今まで邪魔をしてたことがあって、全然違うセッティングをしてしまったりしていました。本当に不思議です。僕みたいに中途半端に経験してきた人はそこで迷っちゃうと思います。けど、今ようやく色々分かってきたなという感じですね。セッティング、走り方両方。走り方はまだまだ先があると思います。そのことを師匠に言うと「走り方に大差はないんだからエンジンだぞ」と言われましたが(笑)ようやく方向性が見えて養成所を卒業できたなと言う感じですね。ここからもっと追求していくのが今から楽しみです。
AKI:今の課題はなんですか?
野本:伊勢崎はナイターなので、昼と夜のエンジンの作り方がまだ分からなくて。そこを勉強しなきゃいけないのと、他のレース場に行った時にエンジンが変わっちゃうので対応できるようになることですね。まだまだ遠征が多いわけじゃないので、レース場ごとのエンジンの作り方がまだまだ分かっていません。伊勢崎で良くても他場にいくと良くないということが多いのでレース場ごとのセッティングを見つけたいですね。
AKI:やはり地元伊勢崎の方が走りやすいですか?
野本:そうですね。エンジンは合わせやすいですね。エンジンの音を聞くところも一緒ですし。自分がエンジンの音を聞いてから練習で確認する感じです。
AKI:足回り、ハネや滑りに関してはいかがですか?
野本:僕はハネがほぼなくって。養成所の頃からハネは気になりませんでした。今はフレームやタイヤなどハネないように組んでいて。フレーム周りも定期整備があるんです。そこでちゃんとやっていると全然ハネないんです。なので、エンジンに集中できる感じではありますね。ただ、最近タイヤ選びが難しいなと思うようになりました。練習で良くてもレースでは全然ダメということがあって。エンジンが良くないのか、タイヤが良くないのか、その判断が難しいです。
AKI:目標は決めるタイプですか?
野本:あまり決めないようにしています。ざっくりと"日本一"とかはありますが、この人みたいになりたいと思ってもその人にはなれないと昔から思っているので人と比べることはないですね。ただ、今年中に去年の自分を越えられるようにとは思っています。今自分が気にしてるのはハンデですね。今は最重ハンデから10m前なので、今年中には最重ハンに行きたいなとは思っています。
AKI:捌きに関してはどう感じていますか?
野本:捌きは難しいですね。外から振ってとか考えていても、いざスタートするとアドレナリンが出て無理に突っ込んで危ないレースをしてしまって。まだ焦っちゃってるんでしょうね、自信があまりなくって。前の競技の時はレース中に横の人と争うわけではなく、レースが終わって結果がでる感じで自分との勝負でした。けど、今は直接の勝負で焦ってしまう。もっと経験を積んで落ち着いてレースができるようになれればと思っています。
AKI:雨、湿走路に関してはいかがですか?
野本:雨は最近掴みかけたものがあります。まだそれが本物かどうかが分からないところがありますが、セッティングだったり、タイヤだったり、フレーム関係も方向性が見えてきました。この前色々扱って凄く良くって。そこから何が必要なのか、何が良かったのかを確認しているところです。速いかどうかは別として走るコースはその時によって変えることはできます。湿走路は苦じゃないですね。
AKI:消音マフラーに関してはいかがですか?
野本:僕はそこまで苦じゃないですね。凄く止まりが良いので走りやすいです。整備面はエンジンをふかした時の音が外のバイクっぽい感じでなんとなく方向性が分かるというか。特に川口はエンジン音を聞くのが室内なんですが、普通のマフラーだと分かりにくい所が消音マフラーの音だとなんとなく分かって良いですね。
AKI:スタートに関してはいかがですか?
野本:スタートは普通のマフラーであればカタチになってきたかなと思います。クラッチのセッティング、切り方と。最近はまだ上があるんじゃないかと思って色々研究をしています。消音マフラーに関しては最近あまり乗ってないのでなんとも言えないですが、少し前に乗った時はまだ見つかっていない感じですね。
AKI:去年はSGオールスターで初めてSG戦を体験しましたが、振り返っていかがですか?
野本:緊張はしましたが凄く楽しかったです。みんな集中してて"この空気いいな"と思いました。凄く勉強になりました。今後はコンスタントにSGに出れるように今年中になんとかしたいですね。
AKI:同期の中では最年長ですが、その辺り何か思うことはありますか?
野本:プライベートのことを話すと好きなアイドルとか「若いなと」か「誰だそれ知らないぞ!?」となることがあります(笑)みんな僕のことをじじい扱いしてきます(笑)ネタになってますね。養成所の時は気を遣ってくれていたんですが、最近は同じ目線で話してくれるようになって楽しいです。整備の話も結構しますね。同期に色々教えてもらったり、同期が困っていたら自分もアドバイスしたり。切磋琢磨してる感じです。根っこの部分はばちばちで同期には絶対負けないって気持ちはあるんですが、情報交換してレース以外では本当に仲良くやっています。凄く良い感じです。伊勢崎の同期は2人とも大人なんでしょうね。
AKI:プライベートでもバイクに乗り、奥様もバイク乗りということですが、オートレースへの転向はやはり家族で話し合ったんですか?
野本:そうですね。けど、実は小学生の頃からオートレーサーになりたくて。ずっと憧れてたんです。というのも、僕が3歳くらいからお世話になってるバイクショップがあって、そこに近藤さん(伊勢崎27期:近藤裕保元選手)や伊藤正司選手(伊勢崎20期:伊藤正司選手)が来ていました。後は、三浦康平選手(伊勢崎28期:三浦康平選手)は僕の兄と同級生で小さい頃に僕の家族とバイクに乗りに行ったりしていたんです。そういう接点があって小学生くらいから「オートレーサーになります!」と言ってたんです。けど、トライアルの方で中途半端に成績を残してしまって、転向するにできない期間がありました。そんな中、妻にはオートレーサーになりたいなんて一言も言ってなかったんですが、ある日妻に「33期のオートレーサー募集してるから受けてみたら?」と言われて。そこで、「実は昔からオートレーサーになりたかったんだよね。」なんて話をしたら「丁度良いじゃん。受けてみたら?」という流れになって試験を受けたんです。結果33期は落ちちゃったんですが。そこから2年待って34期で受かったという感じです。なので、僕は妻と結婚してなかったらオートレーサーになってないんじゃないかなぁと思います。凄く良い縁に恵まれましたね。
AKI:オートレーサーになれて良かったですか?
野本:はい!オートレーサーになれて本当に良かったです!毎日仕事に行くのも楽しいですし、仕事がない時も次はどんな整備をしようとか考えたりして。外でバイクに乗る時もオートレースのことを考えたりして視野も広がりました。充実してて本当に楽しいです。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
野本:まだまだ安定しなかったり買いづらい選手になっていると思いますが、これからもっともっと努力して安心して買っていただけるような選手になれるよう頑張ります。応援よろしくお願いします!
(写真は伊勢崎オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。2013年4月~2018年3月まで飯塚オートイメージガール3代目「勝利の女神」として活動した後、レポーターを経て、現在は飯塚オートCS放送、ネット放送のメインMCを担当。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベントやYouTube配信などに出演中。
川口所属の29期。2022年4月17日山陽オートで行われた令和グランドチャンピオンカップで15年ぶりにGI制覇!その時の状態や優勝した時のことなどお話ししていただきました。
(2022年4月20日)
インタビュー / AKI
AKI:15年ぶり!GI制覇おめでとうございます!
平田:ありがとうございます!こんなに月日が流れてるとはですね(笑)以前優勝したことを忘れるくらい。合間に優勝戦2着とかはあったんですけどなかなか詰めが甘いみたいで(笑)実力不足です。けど、たまたま意識を変えたことが良い方向にいって優勝できました。嬉しかったですね。
AKI:意識を変えたというのはどういうところですか?
平田:整備とか漠然としていたところがあって。なんとなくイメージでやっていました。検査直前までエンジンをかける方も多いですけど自分は「前の日良かったからいいかなぁ。」と思っていたんです。けど、年末に8着が続いて「なんでだろう?」となって。その時はパーツ交換などを行って良くなったんですが、安定させたいと思ったこともあり毎日切り替えてレースの直前までなるべく自分の納得のいく形になるように整備をしてみたんです。そしたら、1着が増えていって。こんなに顕著に結果が出るんだなぁと思いましたね。そして、その後ミッドナイトを優勝、GI優勝。噛み合うと流れが良くなってタイヤやレース展開なんかも自分に向いてきますね。
AKI:意識の違いでガラリと風向きが変わったんですね!
平田:そうですね。この仕事は波があるので長年やっているとそういう波も仕方ないとは思うんですが、悪い時にどれだけ頑張れるか、良い時もその波に乗れるかどうかが重要になってきますよね。初めてGIを獲った時はたまたまエンジンが良くって、タイヤも良くって優勝できただけ。その後、成績が平行線を辿ってるのは正味実力が足りないだけですね。S級にはなれるけど大きいレースでは勝てない。なんか足りないのが分かっていながらも、もう一手が見つからずそのタイミングで移籍とかもありました。ただ、選手としての下地は同グループだった篠原さん(飯塚26期:篠原睦選手)や荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)に教えてもらったと思います。本当はもうちょっと上手く出来ないといけなかったんですかどね。自分の至らなかったところです。けど、諦めなければなんとかなると思っていました。競輪なんかでは40歳超えてもGIを勝つ人がいて、自分らはエンジンなんだから"無理"なんて言ってられないなと思っています。50、60歳でも諦めなければグレードで勝てると思ってやっています。それに、最近だとミッドナイトも増えて時間をかけていろんなことが出来るので良いですね。自分はバタバタと整備をしたりするのが苦手で。時間に余裕を持って仕事をしたいんです。そうしないと、レースでも慌ててしまったりして。なので、ミッドナイトの開催は時間に余裕があって良いです。
AKI:慌てるタイプ!意外でした!
平田:めちゃくちゃ慌てますよ(笑)GIの優勝戦もスタートが切れてすぐ前を捌こうとしたら車の挙動がおかしくなって。「これじゃダメだ!」となりました。展開が悪かったらそこでやられてたかもしれません。今回はそこで気付けて「早めに先頭に立てるように頑張るか!」と冷静に戻れたことが良かったですね。GIを優勝する前に川口ナイトレース優勝戦でスタートミスをしてしまって。それで2、3周は慌てちゃったんですよね。それでも追い上げて2着までは行けたのでスタート行けていれば楽に1着だったかもしれないと思いました。けど、それは結局たらればで。どんだけ捌けばいいと思っていてもスタートも大切。そのことがあって、GIではクラッチのパーツを交換して練習をしていました。GIの時は練習からスタートが切れていて「あぁ、この感じか!」という感覚でした。なんとなく日に日に切れていた感じですね。スタートはタイミングさえ遅れなければ大丈夫だろうと思っていました。
AKI:エンジン、スタート共に手応えがある状態でのGI開催だったんですね。
平田:そうですね。良い状態で臨めている感じはありました。元々のエンジンが良いというのもあるんですけど、日々少しずつ扱っていたことが全部いい方向に向いたんだと思います。優勝戦の日の朝も少しだけいじって、準決勝で足りない所が変わったなという感覚はありました。最後は追いつかれちゃいましたが(笑)
AKI:最後は接戦になりましたが、ご自身ではどう感じていましたか?
平田:エンジンもタイヤも良かったし先頭に立てれば引き離す自信があったんですが、音が聞こえてきてコースが小さくなってしまいましたね。その辺が自分の甘さです。もっと突き放して「抜けないな」と思わせないと。リプレイ見てその辺りはちょっとショックでした(笑)けど、レース道中はとりあえず行けるとこまで行こうと思って。相手も勝負するなら最後の3コーナーだと考えながら走っていました。最後は自分が先着したかどうか分からなくて「もしかしてやられたかもしれない?うわー。やっちまったー!」と思っていました。だから、レース後はゆっくり帰っていたんです。落ち込み気味で。VTR見たらわかると思いますよ(笑)
AKI:どこで優勝したと分かったんですか!?
平田:コースを出て坂を下っていくとゼッケン4番を持ってる人がいて。「あれ?残れってことなのかな?」と思っていたら後輩も出迎えてくれて。「俺大丈夫なの?」と聞いたら「多分大丈夫ですよ!」と言われてそこで気づきました。なので、第一声は「俺大丈夫なの?」でした(笑)
AKI:ゴールしてすぐに実感という感じじゃなかったんですね。
平田:そうですね。後輩に声をかけられて優勝したんだと思いました。けど、やった!という感じはなく。もちろん嬉しいですけどもっと上があるじゃないですか。まだ目標と言える段階じゃないですけど、喜ぶならSG優勝だなと思っています。まずは今の状態を続けてSG優勝を狙うと言えるポジションまで行けるように。同期には清太郎(伊勢崎29期:早川清太郎選手)や飛竜(山陽29期:丹村飛竜選手)もいるんで。その飛竜の連勝を止めたのは自分で、勝てないことはないんだなと思いましたね。なので、今のところでしっかり戦って上を目指していきたいです。最善を尽くしてダメならまた次。頑張って勝てたらみんな苦労はしないので。頑張って尚且つ冷静に。どんなレースでも冷静さを保つことが大切ですね。最近はエンジンも良く冷静にレースが出来ていますし、ダメなところがあっても「ここはダメだったな」としっかり振り返れてます。
AKI:ご自身で思う現在の課題はどこですか?
平田:強いていうなら雨ですね。以前は結構自信があったんですが、最近は滑って乗れなくなってます。けど、そこも今改善できるように色々扱っていますよ。斑に関しては川口はなんとなく乗り方を把握しているので大丈夫だと思います。
AKI:目標はやはりSG優勝ですか?
平田:それはもう選手になった時からの目標です。近くで荒尾さんが勝ってるのも見てきましたし。「良いなぁ~」と思いながら(笑)男泣きする感じが良いんですよね。周りの人も喜んでくれて。喜ばれる優勝っていいなぁ~って思います。今回GI優勝した時にたくさん連絡がきてすごく嬉しかったです。そこで優勝の実感が凄く湧きましたね。なので、チャンスが来たときに優勝できるようにどんなレースでも1着を取れるように努力して頑張りたいです。じゃないと大きな舞台で1着は取れないですから。整備やレースの正解を探すって大変なことではありますが、同じことがないから楽しいんですよね!
AKI:選手人生を楽しまれてるんですね!
平田:そうですね。選手の中でもトップクラスというか指折り楽しんでる方だと思います。レースも整備も人間関係も、全て含めて相当楽しんでると思いますよ。オートレーサーになれて良かったです。後は、自分もギャンブルが好きで競馬とか賭けてたんですよね。それがストレス発散というか。今の世の中、息の詰まる人が多いと思うので、少しでもオートレースを楽しんでストレス発散になってほしいですね。今は夜もレースがあるのでお酒を飲みながらでも「行けー!」とか言いながら楽しんでもらいたいです。それに応える為に自分達は走っているので。そういう意識の方は本当に多いですよ。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
平田:どんなレースでも一走一走頑張っていくので、これからも応援よろしくお願いします。
(写真は山陽オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。2013年4月~2018年3月まで飯塚オートイメージガール3代目「勝利の女神」として活動した後、レポーターを経て、現在は飯塚オートCS放送、ネット放送のメインMCを担当。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベントやYouTube配信などに出演中。