11月3日に飯塚オートで行われたオッズパーク杯SG日本選手権オートレース。青山選手が夏のSGオートレースグランプリに続いてSGを連覇!9月にはGIムーンライトや特別GIプレミアムカップ優勝など勢いが止まりません!どんな状態でレースに臨んだのか、優勝した時の気持ちなどお話ししていただきました。
(取材日:2022年11月16日)
インタビュー / AKI
AKI:SG日本選手権優勝おめでとうございます。
青山:ありがとうございます。
AKI:節間の勝ち上がりインタビューではなかなか満足のいくような状態ではなかったような感じがありましたが振り返っていかがですか?
青山:そうですね。エンジンは悪くはないんですが、一つ二つ足りないような。なんかなぁという感じが続きました。エンジンが合っていなくてナイターの割にタイヤが食いつかない感じでした。初日の方が試走タイムが出ていたけど、最終日が1番感触がよかったです。ただ、「んー。」という感じの一節間でした。
AKI:優勝戦は4枠になり、優出インタビューでは「残念」というお話をされていましたよね。
青山:だいぶ残念でした(笑)予備抽選があるのを忘れていて、2番目に抽選して選択順が4番目で。「4枠かぁ...残念」と。けど、決まったスタート位置は変わらないので、スタートに集中しないといけないと思いました。ただ、切れはムラな感じ。どこからでもトップスタートいけるという自信はありませんでした。
AKI:そんな中、鈴木圭一郎選手(浜松32期:鈴木圭一郎選手)に続く2番手スタートでした。
青山:まずまず良い位置につけられました。けど、先頭では1コーナー回れなかったなぁという感じ。これまでのSGのようにトップスタート切って勝つという展開にはならないということはレース前から分かっていました。難しいなぁと。その後、序盤では仕掛けられそうかな、入れるかなという雰囲気はありつつも余裕はありませんでした。捌くときもいっぱいいっぱいでコーナーも曲がれてなかったし。「あー曲がれない」という感じ。結果的に先頭に立てたけど、後半はタイヤにも負担がきていたし厳しいレースになりましたね。
AKI:その辺りの気持ちが表彰式でも出ていましたよね。
青山:出ていましたね。審議になると思っていたし、自覚もあったので素直に喜びづらい状態でしたね。審議も長かったので「これはもしかしたら...。」という気持ちもありましたし、レースもレース後もいっぱいいっぱいでした。
AKI:だた、審議の結果が出た後、優勝が決まってから撮った同期との写真は良い笑顔が出ていましたよ!
青山:安堵した瞬間ですね。反省するところは大いにあるけど、とりあえず優勝が決まってホッとしました。
AKI:SGの前になりますが、9月には伊勢崎のGIムーンライト、浜松の特別GIプレミアムカップ優勝と沢山のタイトルを獲ってきましたね!
青山:理由は分からないですが、8月くらいからすごく良くなりましたね。夏に部品を替えてそれが1番の要因だと思うんですけど、調整が難しいエンジンです。前回優勝できたから次も動くというような状態ではなく、整備の幅が狭いというか、時間をかけて良いところを探して最終日にやっと調整が合うという感じでした。なんとか間に合ったなぁという感じです。なので、飯塚SGの時もそんな感じで、エンジンを扱うもよく分からなくて。仕方なく最終日にガラリとセッティングを変えてみたらそれが1番良かったという感じですね。時間がかかっちゃうエンジンですね。だいぶ扱いづらいです。なので、合わなかった若獅子では全然ダメでした。けど、その時の環境、コンディションに合ってくれたら凄く良い状態になるエンジンという感覚ですね。それこそ、ムーンライトではスーパーハンデで勝てちゃうくらいのエンジンですね。
AKI:ムーンライトの優勝は本当に嬉しいというコメントを見ましたが、凄いレースでしたよね!
青山:すごいレースでしたね。なかなかスーパーハンデで凄いメンバーを捌き切っての優勝は出来ないし、レース前もいけて連絡みかなと思っていたので。やっぱりスーパーハンデはキツイですよ。もちろん名誉もあるけどリスクが大きい。際どいところも行かないといけないし、いつも綱渡り状態です。もう大変です(笑)けど、出るからには諦める訳にはいかないし、負けたくないという気持ちがあるので走り始めると目の前の人を捌いていこうという気持ちだけになります。
AKI:ムーンライト優勝戦では、高橋貢選手(伊勢崎22期:高橋貢選手)と荒尾選手(飯塚27期:荒尾聡選手)が先頭争いをしているのを後ろからどのように見ていましたか?
青山:パッと見たら貢さんが早い段階で前の方に出ているのが見えて「あ、もうダメだな。」と思っていました(笑)けど、そこから頑張って走っていたら3番手になっていて「あれ?俺3番手だ!」と気づきました。それくらい無我夢中に隙を狙って走っていました。3番手についてからすぐに荒尾さんの後ろにつくもなかなか捌けず、なんとか捌いて、最後貢さんのところもなんとか届いた感じでした。
AKI:ゴール線通過して、表彰式まで嬉しさ爆発していましたね!
青山:めちゃくちゃ嬉しかったですね。相当価値のある優勝でした。順位をつけるのは難しいけど、今まで優勝したレースの中で3本の指には入る嬉しい優勝でしたね。
AKI:年末のスーパースターも近づいていますがどういうお気持ちですか?
青山:スーパースターのことを頭に入れながら残りの何節かを過ごさないといけないと思っています。けど、新走路で消音マフラーなのでどうなのかな?という感じ。消音マフラーに乗る機会も少ないので予想がつかないです。いつもだったらこの辺りまでエンジン状態を持っていけたら戦えるなぁというとこがあるんですが、ましてや新走路でタイヤの減りも早いからどうしたらいいか。いろんなことが未知数です。12月の頭に新走路で走れるので様子見ですね。それに、消音マフラーでグレードを優勝したり結果は残っていることが多いんですが、毎回整備に苦戦するので困っています。けど、みんな条件はそんなに変わらないし考えても仕方がないので、まずはしっかり練習して臨みたいと思います。
AKI:話は変わりますが、指導をされている新井日和選手(伊勢崎35期:新井日和選手)が同じレースを走って初優勝を飾りましたがどうご覧になっていましたか?
青山:悔しいです(笑)レースで負けたことは悔しいし、走路状態を即座に感じ取れなかった自分に悔しいというか、反省点があったけど、日和が優勝して場内も盛り上がっただろうし良かったかなと思います。近くで教えている身としても、派閥としても最高の結果だったと思います。ただ、優勝して結果を出してくれたのは嬉しいんですけど、まだまだ若いし可能性は沢山あるから勘違いはしちゃダメだぞという気持ちもあります。ハンデを貰って勝てるし、あの状態だから勝てたんだぞと。若いしチヤホヤされるわけじゃないですか。選手としてというより人として浮つかないか心配?というか。余計な心配ですけどね。優勝という結果は本当に素晴らしいんですけど、そういう面でもいろんなことを理解してくれたらいいなと思っています。気合と根性が凄くて練習も沢山するし、見習うとこもたくさんあるんですけど、周りの助けがあって自分があることを理解してくれたらそれだけでいいです。教える立場としては危ない職業なのでキツイ口調になったりして指導は難しいですが。年末はガールズ王座にも出られるので摩弥ちゃん(川口31期:佐藤摩弥選手)の凄さを感じて欲しいですね。簡単な世界じゃないぞと。そして、自分も次は負けないようにリベンジします。初優勝が1着1番時計は何も言えないですよね。パンチありました(笑)ハンデ分考えても自分は2番なのでそれは凄いです。次は負けないように頑張ります。
AKI:それでは最後に読んで下さった方にメッセージをお願いします。
青山:いつも通り一走一走、目の前のレースを全力で走ります!これからも応援よろしくお願いします。
(写真は飯塚オート、伊勢崎オートのSNSより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。