川口オート所属の29期・高橋義弘選手にお話をお聞きしました。
(取材日12/28)
-2025年12月に伊勢崎のGIIレジェンドカップを制しましたが、振り返ってみていかがですか?
エンジンがめちゃくちゃ出ていましたね。その前の飯塚から伊勢崎に入って、少しキャブをやったら初日は良くなかったので、飯塚の状態に戻した2日目から抜群でした。使ったタイヤも2日目から最終日まで同じなんですけど、それも良かったですね。最後、タイヤは低くなっていたけど、流れは悪くなかったのでこれで行こうと思いました。
-準決勝戦で西原選手(西原智昭選手・伊勢崎28期)に負けて、優勝戦はリベンジみたいな形にもなりましたが、こちらはいかがでしたか?
優勝戦の西原さんは試走からドドドが出ている感じだったし、後ろに付けた時もペースが上がっていない感じで、自分の方が良かったのでうまくいきましたね。準決が終わってから荒尾さん(荒尾聡選手・飯塚27期)が「あの伸びはハンパない、このエンジンなら獲れるぞ」って言ってくれて「いやいや、そんなことないですよ」なんて言っていたんですけど、獲れちゃいましたね。
-その前の飯塚GIも良かったと思うのですが、その時も手応えありましたか?
予選の道中はあまり良くなくて、準決から急に良くなったのかな。タイヤも初乗りで行って良かったのもあるし。あの節は、カムを換えてから良い方向にいってくれた感じですね。でも、伊勢崎の方が乗りやすいし伸びるし良かったです。
-さて、昨年を振り返ってみて、どんな一年でしたか?
特に変わったこともなく、例年どおりの仕事の向き合い方なんですけど、なぜか噛み合ってうまくいきすぎましたね。地元のGI開設記念を獲れたのはレース中の落車のせいもあったのですが、伊勢崎のGIIはちゃんと獲れたって気がしますね。伊勢崎の時は、位置もきついところからスタートを切って、きちんと展開を作っていけました。今までの記念の中で一番(良かった)って感じがします。GIIですけどメンバー的にも良かったし。今までで一番印象に残っているレースといったら、その伊勢崎のGIIになると思います。
-最近、減量をされているとお聞きしました。
もう結構前からです。当時はほんとに小太りになっていたので、2年前の4月くらいから始めて、7から8キロ落ちました。元の体重に戻った感じです。元が52キロくらいだったんですけど、どんどん増えていって...。それで減量しないとヤバイと思って減量したら、いい方向にいきましたね。最初の半年くらいでポンっと落ちました。冬は少し太りますけどね。一時期は60キロくらいありました。
-減量前と後で、走っている時の感触は違いますか?
違います。元々が軽かったので、そのグリップワークが体に染み込んでいたんですよ。それがどんどん重くなると、そのグリップ操作だと対応できなくなってくるイメージです。単純に直線が行かなくなったりとかもしますし。元々それくらいの体重で走っている人は、変わらないんでしょうけどね。元々から7、8キロ太っての状況なので。やっぱり痩せたら結果も出てきたし、違うと思いますね。あとは特に直線の伸びが違うと思います。軽い若い選手や、女の子もみんな伸びていくし、スタートの出て行き方も違います。オートレースは軽い方がいいと思います。
-現時点の課題や、取り組んでいることはありますか?
もっと整備力をつけることと、あとはさばきですね。上手ではないと思っています。たまたまエンジンが良ければいけますけど、そうじゃない時でも巧いレースをしないといけないな、とは思っています。
-振り返って、初めて記念レースを獲った時(2012年)はどんな気持ちでしたか?
そんなに印象に残ってはいないです(苦笑い)。普通に嬉しかったですけど、『まさか自分が記念なんか』とは思いました。元々、獲れるような選手じゃないと思っていたので『いいの?獲っちゃって』って思いました。デビューしてからGIの優勝戦には全然乗れていなくて、みんなはすぐ乗っていたけど、自分はたぶん4~5年くらいは乗れなかったんじゃないかな。船橋で乗ったのが初めてだったんですけど、みんなに『意外だね』って言われるくらい(GIの決勝には)乗れていなかったですね。
-初めて記念の優勝戦に乗った時は緊張しましたか?
いや、自分はあまり緊張しないんです。いい意味での緊張はするんですけど『ヤバイ、どうしよう』とかいっぱいいっぱいになっちゃうことは、まずないです。
-今までオートレーサーをやってきて苦しかったことはありますか?
ケガもそうですけど、何をやってもダメで結果が出ない時は嫌になっちゃいますよね。仕事をしているのに結果が出ないと苦しいです。ただ、そのうち良くなるだろうと、最近はあまり考えすぎないようにしています。まあ、昔からそうなんですけど(笑)。そして、いい時は何もしない。それが、いい方にいっていますね。
-オートレーサーをやってきて嬉しかったこと、良かったことは何かありますか?
やっぱり活躍すると、お客さんの方で声援をくれたりとかするので、そういうのは励みになりますよね。オートレーサーになろうと思ったのは、親父がオート好きで、小さい頃からレース場に連れていってもらっていたからなんです。最初は憧れだったので、なれるとは思わなかったんですけど。で、1回親父が『受けてみな』って言ってくれてから試験を受けたんですが、案の定、28期の試験は落ちてしまって...。その後、レース場に見に行った時に28期が走路内観戦をしていたんですよ。受かっていたら自分があそこに居たんだなって思ったら、ちょっと現実味を帯びてきて、29期の時は、28期に受けた時にどんな感じの試験なのかが分かっていたし、それなりに勉強をしたら受かりました。29期の時は倍率も低かったし、試験が前倒しだったので(試験があることを)知らない人もいたと思います。それもラッキーだったと思いますね。合格通知が来た時は『ウソでしょ!』って思いました。28期の試験を受けた時は結果通知の封筒が薄かったんですけど、29期の時はちょっと分厚かったんです。それで『もしかしてこれ、まさか!』って思って...。合格後の案内とかが入っていた分、分厚かったみたいです。
-これからの当面の目標はありますか?
昨年はできすぎていたので、今年は安定して成績を残せるようにしたいですね。ダメならダメで『ワーッ』ってなるんじゃなくて、安定したレースができるようにしたいです。でも、スタイルは崩しません。もうガチャガチャやりたくないし、ベテランの域なので、今さら自分のスタイルを変えろと言われても無理なので、それでもしっかりと努力はするようにしていきたいな、と思いますね。
-最後に、オッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
若い選手だけじゃなくて、おじさんたちも応援してください(笑)。どんどん若い子や女の子たちが川口に入ってきているので、上が押し出されてくるけど、若い子には負けないような、おじさんナリのいいところもあるので、そういうところを見ていただけたらなって思います。あとは、自分はいつも人気がなくてオールスター(SG)に出られないので投票してください(笑)。まあ半分冗談ですけど、お願いします(笑)。それに恥じないように頑張ります。
(オートタイムス編集部)
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